2018年04月26日

朝鮮半島は北に統一されるか?

アメリカは対北の経済制裁を続けてはいるが軍事攻撃はこのままやらずに終わるのであろうか?
軍事攻撃をした場合はその終戦処理が難しいことは明らかであるから、リビア方式で北に核を放棄させれば当面はよしとする考えもあるのだろう。
私も前から朝鮮の南北統一は南が北に飲み込まれる可能性の方が高いと書いてきたが、文大統領になってからその方向に進んでいる。
そもそも文政権は北の傀儡政権である。

しかし、そうなると朝鮮半島が3軍事大国のチャイナ、ロシア、アメリカの緩衝地帯でなくなり、緩衝地帯の喪失になる。
その結果、日本はますます緩衝地帯化する圧力が高まるだろう。しかし半島がチャイナの赤に染まってしまえばアメリカは将来的に東アジアの防衛ラインを維持するのが難しくなる。
アメリカの真の敵はチャイナであるから、北の問題もチャイナ対策の一貫であるはずだが、南北朝鮮の北による統一が実現されれば、半島が実質チャイナ化するに等しく軍事的な敗退となる。また南北統一という形での朝鮮戦争の終結は、アメリカにとっては朝鮮戦争の敗北をも意味する。

今の状況は(チャイナ+北+南) vs アメリカになっており、今までの(チャイナ+北) vs (アメリカ+南)ではなくなっている。
アメリカは今後、南に対する経済制裁もする可能性があるだろう。
今は北の核兵器問題だけがクローズアップされているが、むしろ地政学的な衝突が本質にあり、南が北に飲み込まれつつある状況の方が地政学バランスの変更となり問題だ。

この状況で存在感がないのが、ロシアと日本だ。
日本は拉致問題の解決ができれば当面よしとして半島の北による統一を傍観するだろう。いずれにしても今の日本は傍観しかできない。
しかしアメリカが日和って北にとって少しでも有利な交渉、大団円でまとまれば、一番割を食うのは日本だ。
アメリカが日和るとは北がリビア方式を認めて結果北への経済制裁を解除することだ。これが米朝会談の結論になるとやばい。
ロシアにとって半島は東の辺境地帯だからそれほど重要視していないのかもしれないが、チャイナの勢力拡大はロシアにとってもマイナス要因だ。半島が赤に統一されればロシアは将来的にロシアの東半分の軍事プレゼンスを失うかもしれない。

もちろん、すぐには北による南北統一と半島のチャイナ化はないとして、北にリビア方式を飲ませた後は逆に南への経済制裁などの圧力をかけていき文政権を潰すことで、統一を阻止しようとするかもしれない。
北による南北統一は共産主義ー社会主義ー独裁恐怖政治の拡大であるから、これに対しアメリカは自由主義の旗手としてのイデオロギーをもって対抗しなければ、中長期的には、なし崩し的に東アジアを失いヘゲモニーを失う結果になる。

posted by libertarian at 10:11| 東京 ☀| China problem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする