2018年11月12日

スノーデン

アマゾンプライムで「スノーデン」と「Citizenfour」を観た。
「スノーデン」はオリバーストーン監督の映画で最後にスノーデン本人が出てくる。Citizenfourはドキュメンタリー映画で実際にスノーデンが最初から登場している。「スノーデン」はこのCitizenfourをもとにしてる感じか。

私はスノーデン事件はあまりよく内容を理解していなかったし、映画を観てもあまり理解が深まったわけではないのだが、簡単に纏めると、スノーデンがアメリカ政府の違法盗聴の実態をイギリスのガーディアン紙の記者(グレン グリーンウォルド)に明かすという話だ。

昔の「大統領の陰謀」では、国内の新聞社(NYTimes)に話を持っていって一件落着だったが、今回のスノーデンはイギリスの新聞社に話を持って行った。
結果的にスノーデンは今はロシアで亡命生活を行っている。

一つ、発見したのは映画でスノーデンがアインランドに影響を受けていると語っているところだ。スノーデン自身、わりと自覚的なリバタリアン、もしくはランディアンであるらしい。
そうしてみるとスノーデンの行動はリバタリアン的な観点で説明ができる。
ランドがいうように、
「いいえ。まだその時期はきていないと思います。しかし、このことを説明する前に、あなたの質問の一部分を訂正しておかなくてはなりません。我々が今日持っている社会とは資本主義社会(capitalist society)ではなく、混合経済(mixed economy)の社会です。これは、自由(freedom)と規制(controls)の混合(mixture)なのです。そして、これは今の大きなトレンドとしては、独裁制(dictatorship)に向かって動いています。「Atlas Shrugged」の中での行動は、社会が独裁制の段階に到達した時点で起きるものです。もし、独裁制が起こたときは、ストライキを行うときでしょうが、そのときまではする必要がありません。」

https://libertarian.up.seesaa.net/rand/interviewAR.pdf

つまりスノーデンはマインドのストライキを行ったと考えられる。
スノーデンは映画の中でも述べてるようにこのような監視システムは誰にも抵抗のできない独裁に向かうと判断したわけである。

しかし、セキュリティとかハッキングと言われるが、実際にはハッキングの技術があるだけでセキュリティの技術というのはない。政府がセキュリティなるものを追求するにはハッキングの技術が必要になる。
どうやって国際的なサイバー戦を戦うかという問題は依然としてある。911以降、アメリカで愛国者法の下でなんでもありで進められてきたのは非常にまずく、スノーデンが告発するだけの酷いものであったことは間違いないが、いかにしてアメリカがサイバー戦を戦うかという提案があるようではなさそうだ。
スノーデンはかなり頭脳優秀な人間のようだが、告発した時点でもまだ29歳の若者であった。
そこまでは考えていなかったろうが、国外とのサイバー戦をいかにして戦い、国内のプライバシー保護といかに結びつけるかは未だに答えがない問題だろうと思う。


posted by libertarian at 16:42| 東京 ☁| Libertarianism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする