2004年10月02日

Richard Posner as the enemy of libertarianism

Posnerは、自称リバタリアンにして、自称、功利主義者、さらに自称のプラグマチストでもあるが、現実には少なくともリバタリアンではない。

Posnerは、ハイエクもまともには読んでいないし、リバタリアニズムを理解しているわけでもない。

ポズナーの経済学に関する力量は、せいぜいコースの追随者というところであり、これは実に初等的な算数の世界である。

また、法学的にはアメリカのプラグマチズムの法曹界における超大物であるホームズ(Oliver Wendel Holmes)に連なるプラグマチストと呼ぶのが正解のようだ。

ポズナーは、実際その意味も理解していない可能性が高いが、まさに彼はリバタリアニズムが批判してやまないPositivist、Legal Positivistなのである。ポズナーがコモンロー主義を唱えていることから、このことは誤解してしまいがちだ。

これは、まあリバタリアンサイドからの一般的な評価と言ってよいようだ。私の海外のリバタリアンの友人の評価を聞いてもこんな感じだ。



ホップの批判はこの評価をさらにつき進めており、ロナルドコースや、その追随者であるポズナーのような、シカゴスクールの”法と経済学”派は、オーストリア学派(Austrian)のリバタリアンにとって”最も危険な敵”であると考える。



下のホップの文章を一部訳すと、「ポズナーによると、社会的富を増大させるものは全て善(just)であり、そうでないものは、よくないもの(unjust)ということになる。

そのため、法廷の役割は、富が最大化されるように訴訟当事者に財産権(と負債)を割り振るということになる。」



財産権ルールの考え方が、リバタリアニズムとは根本的に異なる。

リバタリアニズムにおける、Property rights というのは、法(law)と、経済(economics)と、倫理(Ethics)における基本原理だが、”法と経済学”派は、Ethicsを意図的に排除するといえる。

例えば、殺人が一般的には法的に正当化されないのは、効率性とは全く無関係であるし、功利的なルールから導くべきものでもないだろう。

そもそも、ポズナーらが唱える社会的Utilitityが、ほんとに計算可能で予測可能なものかも全く疑わしい。



ホップがここで具体的に批判しているのは、コースの有名な論文の”鉄道火花と周辺農家の問題”の例だが、ホップの主張はもっともなものだと思う。→英語を読もう。



法と経済学というと、デヴィッドフリードマンもそうだが、フリードマンのはかなり論理が緻密で誠実な印象をうける。こちらは、傾聴に値する。

#また、フリードマンの場合、自分がわからんものはわからんというところが偉い。

数学的な能力にしても、D.フリードマンはポズナーとは比較にならず高い。もともと理論物理学者だということもあるが、これは著書を読むと判る。



いずれにしても、ポズナーは、大きな社会的権力と権威をもった判事にしてシカゴ大学やハーバード大学の(偉い)教授先生ではあり、その影響力は未だにかなりのものだが、リバタリアンから見た場合、学者として大した人間では全くないとなる。

今は、社会的影響力から、OverEstimateされているだけだろう。とはいえ、息子(エリック)をはじめポズナーの追従者もこれまた多い。

#Lessigもその一人だが、ポズナーの方法論を直接用いているわけではないようだ。



ポズナーの書いたものを少し読むと、相当に軽薄でエリート意識にまみれた人間という印象を受ける。その思い上がったエリート意識が、軽薄さの原因であるに違いない。

そもそも軽薄でなければ、自分をこんなにあれこれと、自称なんとか主義者とでたらめ言ったりすることもないだろう。



少なくともリバタリアニズムから見れば、ポズナーなんぞは、どうでもいい存在だが、社会的影響力が強い限りでは、かなり”いかがわしい敵”とでもいうべき人間である。

ランディ バーネットも、ポズナーに対しては遠慮してるのか、直接攻撃しているのを見たことがないが、若造のレッシグのことは思いっきり馬鹿にしている。→”Reds in suits”を読むべし。

これは間接的なポズナー批判でもあるのかもしれない。
posted by libertarian at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | Richard Posner | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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