2005年03月04日

CSR:MiltonFriedman vs Carly Fiorina

>ミルトンフリードマン:厳格な経済コントロールが、社会統制へと置き代わりつつあるのだ。



ミルトンフリードマンがここで指摘している社会統制とは、まさにPC(Political Correctness),CSR(Corporate Social Responsibility)といった動きが含まれる。西側におけるクラシカルリベラリズムは、経済よりも法の面で劣勢になりつつあるのかもしれない。



WEBで検索したところ、以下のMetiの資料を発見。

「CSRを巡る海外の動向について」と題した日本総研の研究員らしき人が作ったPP資料である。



[http://www.meti.go.jp/policy/economic_industrial/ gather/downloadfiles/g40526a04j.pdf]



この資料の内容だが、ミルトンフリードマンの意見が次のように引用されている。



”企業にとっての社会的責任とは、利潤を拡大させることである。

"the social responsibility of business is to increase its profits."



..自由企業体制と私有財産制度のもとにあって、企業経営者は、企業の所有者のための雇われ人に過ぎない。企業経営者は雇用主としての企業の所有者に直接的な責任を負っている。その責任とは、企業の所有者たちの望むように企業を指導することだが、通常、企業の所有者たちの望みとは、法や倫理的慣習といった社会のルールに適合する限りにおいて、できるだけ沢山の金儲けをすることである。

“In a freeenterprise, privateproperty system, a corporate executive is an employee of the owners of the business. He has direct responsibility to his employers. That responsibility is to conduct the business in accordance with their desires, which generally will be to make as much money as possible while conforming to the basic rules of the society, both those embodied in law and those embodied in ethical custom. ”

(出所)Milton Friedman, The New York Times Magazine, September 13, 1970.”



これに対して、次にHPの元CEOフィオリーナの意見が紹介されている。彼女、曰く



”私は個人的には、フリードマン氏が示した見方が変わり始めている、そうした時代に私たちが立っていることを嬉しく思う。何百という企業人や経営トップが忙しいスケジュールを割いてここに集まり、「企業の社会的責任」に関して議論をしようという、この機会に立ち会っていることを嬉しく思う。

“I for one am glad that we live in an age where those attitudes have begun to change; in an age when hundreds of employees and top executives will take timeout of their busy schedules to meet here, for example, to discuss the idea of corporate social responsibility.”

(出所)Carly Fiorina, Speech in Business for Social Responsibility Annual Conference 2003



以前、CSRについてこのBlogに少し書いたが、正しいのは間違いなくミルトンフリードマンである。フィオリーナの時流に乗ったCSR論は無責任であるだけでなく、危険ですらある。

すでにフィオリーナはHPを追い出されたが、このような人間が国連の専門機関の一つである世界銀行の総裁になる可能性があるというニュースは、フィオリーナがアメリカの左派リベラル勢力に利用される人間である事を暗示している。
posted by libertarian at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Law | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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