2005年07月21日

Sarbanes-Oxley Went Too Far

[http://blog.mises.org/mt/comments?entry_id=3808]

SarbanesOxley Went Too Far, and Will Stay That Way

by J. Henderson



Michael Oxley, Republican coauthor of the SarbanesOxley Act, admitted during a London conference that the law "was not a perfect document" and that some of it was "excessive." He complained that after WorldCom collapsed, “it was difficult to legislate responsibly in that type of hothouse atmosphere.”



He added: “But I am proud of the bill.” Oxley said: "If I had another crack at it, I would have provided a bit more flexibility for small and mediumsized companies." Too bad that didn’t happen.



The House Financial Services Committee chairman declared that "Congress will not revisit this issue.

The SEC reform is not going to happen either."



Meanwhile, Judge Leo Strine, a vice chancellor of the Delaware Court of Chancery, has spoken out against SOX for usurping the traditional role of state governments in setting corporation law.



Under SOX the federal government undercut the "innovation and flexibility that Delaware's approach to corporation law creates."



About 60% of Fortune 500 corporations have chosen to incorporate in Delaware due to its market and investorfriendly legal climate.



Most states tend to follow the highly influential Delaware chancery court’s legal precedents for fear of scaring off businesses.



Strine concluded: "Congress needs to avoid stifling the wealthcreating potential of companies through costly mandates that not only do little to protect investors, but also distract boards from their fundamental duties to develop and oversee the implementation of an effective corporate strategy, to select excellent managers and to monitor the corporation's compliance with its legal and ethical responsibilities."



Here is Oxley’s response to Judge Strine’s defense of federalism: "The idea that we could leave corporate governance reform to 50 individual states is rather quaint. Investors were looking for a national response to a national problem."



SOX法は、アメリカでも、そのあまりの過大な規制(onerous duties)に対してかなりの文句が出ているようだ。

これで儲かるのは、監査法人とIT関係業者とアウトソース先だけである。

ようするに、これは社会に対して税金と同じ効果をもつ規制である。



SOX法は、302条、404条、906条がコアになっているが、906条の経営者責任として、きわめて重い刑事罰規定を設けている。(最長20年の禁固刑または500万ドル以下の罰金を<経営者>に課す。さらに経営者は報告書の公正性を宣誓する義務を負う。)



つまり、経営者個人にドスを突きつけることで、制度の実効性を確保しようとしているわけだ。そして、日本でも同じような状況になりそうである。

企業側の対策としては、個人情報保護対策と同じように内部管理体制を時間とコストをかけて作り徹底しないと政府に半殺しにあうことになる。



だが、企業の自由を制限することが個人の自由を制限することに直結することはあきらかである。<規制>は課税と同等であり、課税効果は無差別に企業と個人の双方が負担する結果になる。また、企業経営の間接コストの敷居を上げることは起業の自由を制限することにもつながる。



そもそも、どんな規制を設けても破られるときは破られる。犯罪の完全な予防も抑止も不可能であるし、それを求めるのは経済的にナンセンスな行為である。

人間は道を歩くときでも、車に乗ったり電車に乗ったりするときでも、命にかかわるリスクを大なり小なり負っている。しかし、そのリスクに対して過大なコストをかけていたら肝心な生活もできなくなるだろう。



だが、一度、このような制定法(→これも産業政策だろう)ができると法律の撤回や廃止は極めて困難になるのは、日本でもアメリカでもどの国でも同様だ。

おまけに、SOX法は、企業を規制する法律だから、マスコミも個人も基本的に無関心だ。誰も声をあげて反対などしない。



日本でも似たような法律が、政府によって勝手に作られ、政府によって勝手に運営されるだろう。これは産業界への規制に止まらず、ミルトンフリードマンが言うように、まさに”個人の自由”への脅威となるに違いない。



政府の立法権力そのものを根本的に制限することが必要である。

特に現代のように産業政策立法が容易に制定され、それに対する時限立法的な制限も何もないことは、日本でもアメリカでもかなり危険でマズイ状況だろう。アメリカでも産業政策立法は特許法のように連邦法となり強制力が強い。



ここでストライン判事が述べている批判は実に的を射たものだ。

つまり、「このような法律は、企業が富を生み出すポテンシャルを窒息させるものであるし、投資家を保護する効果もほとんどない。むしろ経営者に課せられた企業を発展させ、効果のある企業戦略を生み出すといった根本的な義務から、経営者の力をそらすことになる。」といった批判をしている。

実にまっとうな見解である。

日本政府もこのストライン判事の話を傾聴しなければならない。



法律を制定することは、世の中の問題に対するPanacea(万能薬)には決してならないのである。

それどころか問題を悪化させるだけであり、胃がんの人間に治療と称して太田胃散を飲ませるのと同じで問題の真の原因に対する対処を不可能とさせる結果になる。




posted by libertarian at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | Law | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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