2006年03月28日

Complete exclusion of free riders

IPRをインセンティブ論で語るのはそもそもの間違いだと思う。

IPRという政府特権制度の本質は、フリーライドを排除する効力に帰着する。

そしてIPR制度はフリーライドの完全排除モデル(complete exclusion model)に立っている。



IPRによってフリーライドを排除しなければ、発明や創作への意欲が衰え産業が衰退するというのがIPRが必要不可欠だという根拠である。だが、こんなことはまずありえない。

企業が利益を出すことは絶対命題であり、競争関係の中において商品の差別化のための技術開発は必要不可欠なことだからだ。

技術開発の目的は製品開発が目的であって、特許の取得が目的ではないのは当然のことだ。



IPR制度がなければ、単に市場で個々のプレーヤーが、フリーライドになんらかの対処をしなければならなくなるだけだ。

であるからして、ここで考える価値があることは、IPR制度が一切ない状態での、発明者側の戦略とフリーライダー側の戦略を考察することである。

つまり、お上に一切手助けをしてもらえないとして、どうするだろうかという問題だ。

ここで不法行為法の特別法である不正競争防止法は一応あるものとしてよい。

しかし、薬事法などは存在しないとしよう。

不正競争つまりUnfairな行為は司法によって、それなりに厳しく罰することはできるとする。

つまり、司法システムは機能しているとする。



おそらく、このフリーライド戦略は業界毎に異なるだろう。また複雑になるだろう。

この問題に対処する場合、防御側は製造サイドだけでなく流通の問題もセットにして対策を考える必要がでてくるだろう。

だが、策が何もないなどとは誰も思わないはずだ。



法律的仮構にすぎないIPRによるフリーライドの完全排除モデルから、マーケットメカニズムではフリーライドの不完全排除モデルに

移行することになるだろうが、市場が導き出すだろう様々な対策が政府特権によるIPR制度よりもはるかに優れた

システムを生み出すことは間違いない。



ただ流通に関しても様々な法規制があり、ありとあらゆるところに公的価値を謳った政府規制が溢れているから、自生的で合理的な秩序形成を阻害しているだけだ。

全ての経済法をちゃらにすれば、パーフェクトではないがベストな体制が生まれる。


posted by libertarian at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | IPR(Intellectual Property Right) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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