2006年02月19日

Milton Friedman on Enron

以下にミルトンフリードマンのエンロン、ワールドコム事件に対するインタビュー記事の粗訳を載せる。

これは、某新進気鋭の日本のリバタリアンのサイトで紹介されていた記事を私がちょこっと訳したものだ。

これを読むとミルトンフリードマンの慧眼からリバタリアンにとっての自由市場の意味が分かる。

なにか事件がおこると、やれ”市場の失敗”だなんだと馬鹿騒ぎして、政府介入を正当化する軽薄な人間とは発想が根本的に違うのである。



[http://moneycentral.msn.com/content/CNBCTV/Articles/TVReports/P42951.asp]



Q. エンロンスキャンダルの原因は何であると思われますか?



M.フリードマン:まず、その事件がどうやって発覚したかを問題にするといい。

エンロン事件はどうして発覚したのか?



Q.だれかが内部告発をしたのでしょう。



M.フリードマン:いや、株式市場でのエンロンの株の動きでわかったのだ。

事実は、市場がこのような事件を明らかにする上で効率的なメカニズムであるということだ。

異端な意見を言えば、実際エンロンのような事件が起こった理由の一つは、インサイダー取引を極端に違法なものとしてきたからなのだ。

しかし、インサイダートレーディングは、うまくいっていない会社を明らかにする上で最も効率的な手段なのだ。



Q.それはどういう意味でしょうか?



M.フリードマン:エンロンのような会社があったとして、それが虚偽を行っているとしよう。内部の人はその事実を知っている。その事実を公にするのに最も効率的な方法の一つは、その事実を公にする行為を利益行為にすることだ。つまりその内部の人にとってその知識を利益のあるものとすることである。



内部告発者には、内部告発によって何も得るものがない。

しかし、内部の人でうまくいっていない事実を知っている人間が、エンロンの株を売ることができれば、それで利益を同時に得ることができる。そしてそれが同時にエンロンの株を下げることになり、これが他の人へのシグナルになるのだ。



Q.今はインサイダー取引は規制されてます。



M.フリードマン:そう、インサイダー取引は違法だ。インサイダー取引で牢屋に行く人もいる。私はこれが大きな間違いだとずっと考えている。必要なのはより多くのインサイダー取引であり、インサイダー取引を減らすことではない。

会社の内部にいてその会社の欠陥を良く知っている人たちにインサイダー取引に対するインセンティブを与えて、その結果として人々にその会社の問題を気づかせるべきだ。



Q.株を売って株価を下げることでですね。



M.フリードマン:もしくは、うまくいっているときに株を買うことでもだ。



Q.経営者が株を売り買いするとき、彼らはSECに報告義務があります。

それは公開記録となり、公が注意を払います。

これは、良いことですか?それとも悪いことですか?



M.フリードマン:それが、エンロンがここまで酷くなるに至った原因だ。



Q.ということは、経営者には株を売ったという事実を公表する義務はない方がよいということでしょうか?



M.フリードマン:私はない方が良いと思う。

snip

ご存知のとおり、人々は政府の自由市場への干渉が原因で起こることを、自由市場が原因で起こるのだといつも考える。

snip

エンロンやワールドコムのような事件は、政府による過剰なインサイダー取引への制限と規制と、政府活動そのものによってもたらされたものなのだ。




posted by libertarian at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | MiltonFriedman | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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