2006年04月09日

Hayek misunderstood

ネットで、池田さんであるとかが「国家の品格」をやけに熱心に批判しているが、私は別にムキになるほどの本ではないと思う。また、この本を批判するのにハイエクを持ち出すのも大袈裟すぎる。この本について私も前にもポストしたが、要するに内容がかなり出鱈目だということだ。



#ふと思ったが藤原氏のネタ本にはもしかしたら、”フリーメーソンの陰謀論本”の類もあるかもしれない。その手の本でもフリードマン、ハイエクが悪の黒幕として批判されている。w



だが、藤原氏が情緒といった「日本の心」(→岡潔の本の題名)を持ち出すのは、世界的な大数学者である岡潔への心酔から来ているのは間違いない。これは藤原氏の他の本を読めばわかることである。それ以上でもそれ以下でもないのだ。

”日本の情緒”なるものは、まあ悪く言えば岡潔からのパクリなのだ。



#こんなことも見抜けないのは岡潔の名前も知らない人間が多くなったということだろう。

岡潔に関してはフランスの某数学者が、岡の業績があまりに物凄いので

Okaというのはブルバキのような天才的数学者集団の名前だろうと本気で思っていたという逸話がある。

[http://www.lib.narawu.ac.jp/oka/]



さらに言えば、ハイエクに関して日本で流布しているワンパターンな情報理論?の解説をあまり繰り返し持ち出す人はハイエクが分かっていない人だと思う。

野中郁次郎とかハイエクを情報”理論”として持ち出す人間もほとんどハイエクを理解はしていないと私は思う。

#そもそもこのことを最初に主張したのはハイエクではなくミーゼスだ。



ハイエクを理解するには、リバタリアニズムのもう少し広いコンテキストからあたるべきである。

ヒュームやカントとハイエクの関係というのも、晩年人から指摘されて、そうかもしれないなとハイエクも思った程度のものであってハイエクは意識的にそこから出発したわけではない。

むしろポパーとカント哲学の関係から、ポパー経由でハイエクに来ているとみるべきだろう。



あと意外と知られていないのが、ハイエクは最初の博士号をドイツで法学で取ったということだ。その後に経済学の博士号を取得している。ハイエクのLLLにしても法律のことを門外漢が書いていると思っている人間もいるようだが、それは違う。(当然ながらドイツの法学博士号はとるのが非常に難しく権威がある。)
posted by libertarian at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | F.A.HAYEK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック