2014年05月18日

Ideology means nothing

支那の中共が今後どうなるかはわからない。中共は崩壊寸前だという人もいる。
しかし、リアリズムの観点では、中共が崩壊しようとしまいと、支那が潜在覇権国であることはかわらない。
イデオロギー的なものは捨象して考えるのがリアリズムの肝だろう。
もっとも中共支配が崩れれば、支那は大きな変化が起こるが、日本にとって必ずしも良い面ばかりではないと思う。

いずれにしても、支那は今後数十年に渡って、中共が崩壊するしないに関わらず、アジアの潜在覇権国であり続ける。
支那の2050年計画では、アジア全域とオーストラリアまでが支那になっているが、インド、パキスタンは入ってない。
これはなぜかというと、核を持っているからだ。だから日本も抑止核を持つしかないのである。

冷戦期には戦争をイデオロギー上の対決とみていたわけで、ソ連は悪の共産主義帝国だから戦争、対立が起こると思われていた。ゴルバチョフ以降、ソ連は共産主義を捨てたから、ソ連は西側のように民主国家になっていくと期待された。
民主国家とは法の支配がある国と言った方が良い。
しかし、法の支配は、国家間関係には存在しない。そこはアナーキーな世界だというのがリアリズムだ。
アメリカのような法の支配を謳う民主国家が国際法をほとんど尊重しないように、実際に国家間はアナーキーな状態であることは事実だ。経済相互主義がアナーキーの穴を埋め合わせる事は歴史的にもなかった。
だから民主国家間でも戦争は起こる。
イデオロギーが重大なのは、国内においてだ。法の支配のない国の国民に自由はない。

一方の支那はソ連崩壊後、共産主義の原理を弱めて市場主義に移行しようとした。これで経済発展していけば、そのうちまともな民主主義国家に変化するという期待が生まれた。
ソ連は、その共産主義の原理により経済的に衰退し潜在覇権国から脱落した。一方、支那は共産主義の原理をほとんど捨てて市場主義と門戸開放を行ったから中共支配体制はそのままに経済的に発展し潜在覇権国として台頭した。

今の状況が冷戦時代の米ソのbipolar構造とどう違うのかは、もう少しはっきりと整理しておいた方がよい。
いずれにせよ、戦争をリアリズムの観点で見れば、内部的なイデオロギーに関係なく戦争は起こる。


posted by libertarian at 08:57| 東京 ☀| China problem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする