2014年07月24日

Soldier

戦争の兵士は、もともとは傭兵のような専門の軍人がやっていた歴史の方が長い。
それがナポレオンあたりから、国民軍に徴兵した一般人が兵士となるようになる。国民皆兵だ。
これがなぜか非常に強く、職業軍人や傭兵からなるドイツ、プロイセンにも勝った。
ここら辺から、戦争の性質が変わっていく。ナポレオンの絶対戦争だ。
戦争に参加することが、国民の権利要求と結びついていたということもある。

第1ー2次大戦のときは、総力戦となり、兵士だけでなく、銃後の女子供まで戦争に協力させられることになった。
さらには銃後の民間人への攻撃も普通になり、ウェストファリア秩序は失われた。

原爆の登場後は、逆に職業軍人、傭兵による戦争に戻ったようにも思う。アメリカも徴兵制は廃止した。
いまだに戦争のイメージは総力戦にあるが、今後起こる戦争が総力戦になるかどうかは疑問だ。
ベトナムは代理戦争ではあったが、少なくともベトナム側は総力戦を戦った。しかしそれ以降の戦争は総力戦ではない。湾岸戦争しかり、イラク戦争しかり。アメリカも当初は、短期決戦を指向しているが、長期になれば失敗する。
日本は日露戦争までは限定戦争であり、総力戦ではなかった。大東亜戦争も総力戦を意識してやっていたかどうかは疑問だ。総力戦は研究はされていたが、短期の限定戦争にしようとは当初の目論見だった。
それがミッドウェーの敗戦以来、海軍の大嘘という犯罪行為もあり、引くに引けない状況になっていった。
東條が終戦間際までミッドウェーの大敗北を知らなかったのは有名だ。
今の時点であの戦争を見れば、いろんなことが分かるが、戦時中は誰も全体を知らない。
日本の場合は、トップの東條にまで重大情報が隠されていたのが致命的だった。(東條は終戦後、敗因は海軍と陸軍が完全に分離していたことだと正確に反省している。)

今、起こっていることについては、やはり誰も全体を知らない。真実を知る方法がない。
これから日本は総力戦ではない戦争に備える必要がある。
posted by libertarian at 13:42| 東京 ☁| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする