2014年12月14日

Mearsheimer

ミアシャイマーが来日している。私も時間と気力があったら講演を聞きに行こうかと思っている。

ミアシャイマーの理論は、複雑極まりないと考えられているものを、ごく単純なファクターだけで分析する点でラディカルだ。
私も昔、中学くらいのころか、歴史の授業で、歴史とは所詮、戦争史のようなもので、戦争は国力のような要素で機械的に解釈できるのではないかと考えたことがある。ミアシャイマーは、そういう誰でも思うかもしれない発想を実際に理論として纏めた人物といえる。

ミアシャイマーの本は、ほんとにあっけらかんとするほど論旨明快だ。w
話を難しくして、高尚に見せようというよくある本とは正反対で、複雑に見えるものをどこまで単純化し抽象化できるかがその方法論となっている。

ミアシャイマーのリアリズム、オフェンシブリアリズムは、デモクラティックピース理論とは対立する。
多くのリバタリアンも、おそらくはデモクラティックピース派であろう。

私は、どっちが正しいかはあまり興味が無いというか、どちらもありだという気はしている。
こういうものは世界政治、世界史をどう見るかという問題だ。

デモクラティックピース理論のようなものは、おそらくこの100年程度の期間のサンプルしかない。
リアリズムは、もう少し長い観点から、デモクラティックピースの反例を見出すようだが。

ただ思うに、デモクラティックピース理論は、政治的に利用される一種の理想を反映していることは間違いない。
世界を民主化していけば、戦争が減るというのは、理想的なスローガンになる。
だが、スローガン性が先にたつと、それは学問ではなくなる。
ミアシャイマーのリアリズムでは、政治におけるイデオロギー的な対立を消去して考える。大国の行動原理はほんの数個しかないというのが、ミアシャイマーの説だ。
彼からすれば、デモクラティックピース理論は、政治スローガンの一種なのだろう。




posted by libertarian at 11:17| 東京 ☀| Politics | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする