2015年09月09日

Logistics and War

日本が大東亜戦争でアメリカに敗北した理由はいろいろあるが、特にロジスティクス=兵站を軽視しすぎていたことがあるようだ。
逆にアメリカには、そのロジスティックスを徹底的に叩かれた。
日本は開戦してすぐに、蘭印作戦(オランダ領インド=インドネシア)でオランダをあっという間に駆逐し、石油施設を手に入れた。開戦当初1年も持たないと言われていた日本の石油はどうなっていたのかと疑問であったが、開戦当初にこのインドネシアの製油所を手に入れたことで、余裕ができたようだ。しかし、この石油を運ぶロジスティクスをアメリカに叩かれ、あまり日本に輸送することができなかったようだ。
日本のロジスティックスの軽視は、輸送船にほとんど護衛艦をつけず、バシー海峡での人員輸送船でも碌な警護をつけず、アメリカにやられるままであった。バシー海峡では、無為に5万人もの兵士が輸送船とともに海の藻屑となった。

そしてアメリカのロジスティックスを積極的に叩くこともしなかったようだ。戦艦以外の船を沈めても評価が低かったということも原因としてあるらしい。兵站の重要性を実際あまり理解していなかったのかもしれない。
一方のアメリカは、輸送船だけでなく、病院船だろうと赤十字船だろうと無差別に沈めた。
これは当時、かなり国際的にもアメリカは非難されていた。アメリカの手段を択ばない非道さは際立っている。
「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓があったから、日本兵はあまり捕虜にならなかったのではなく、アメリカ側が投降した日本兵はほとんど全て虐殺したらしい。アメリカの戦いは国際法もルールも無視しためちゃくちゃなものだったのだ。日本の全都市への無差別爆撃、広島長崎への原爆投下だけではなく、最初から最後までルール無視だった。アメリカは、原爆だけでなく、「ダウンフォール作戦」という、毒ガス攻撃まで含む本土上陸殲滅作戦を計画していた。つまり、日本人を完全にジェノサイドする計画をルーズベルトは本気で進めていた。

大日本帝国の当時の版図を見ると、大日本帝国は決して地理的にも小国ではない。
今の地図を見て、日本のような国土の小さい小国がアメリカのような大国と戦ったというのは、今の日本地図しか見ていないのだろう。Fルーズベルトという狂人には日本の版図が驚異に見えたわけだ。

ところでパナマ運河ができたのが1914年。パナマ運河の幅などの基準は当時の戦艦などが十分に通れる大きさということで設計されていた。パナマ運河によりアメリカは大西洋岸の艦隊を太平洋に展開することが容易になったようだ。むしろ、パナマ運河開発の第1目的はそこにあったのであろう。
基本的に隣国とは敵国なので、アメリカが早くから日本を仮想敵国と考えていたのは自明だ。

アメリカから見れば、西は陸軍、空軍がドイツ、イタリアと戦い、東は海軍がメインに大日本帝国と両面で戦っていたわけだ。一方の日本は15年戦争を戦っており、大東亜戦争と同時にシナでも継続して陸軍が戦い、さらに太平洋全域で戦っていたわけだ。
この約3年半の戦争は、その規模の広大さもあり、とてつもなく複雑なものだ。この3年半は数百年分の時間が詰まっているような印象を受ける。

大東亜戦争に関して、詳細なことが書かれた本は沢山あるのだが、素朴な疑問に答えてくれる本がみつからない。たとえば、南の島が戦場となったわけだが、なぜそんなところが主戦場となったのかといった軍事的理由を説明している本が見当たらないのである。

おそらく大東亜戦争は空爆可能な軍事拠点を作るまでのオセロゲームのようなものだったのだろう。硫黄島は東京から1200Kmくらいのところだから、そこに拠点を作られたらオセロの隅を取られた状態になるというのは分かる。南方戦線は、そこを取るまでに制空権なり制海権を取る戦いだったのであろう。

また素朴な疑問として南の島でなくてもシナに空爆の拠点を作られていたら背面攻撃され同じことだと思っていたが、ここでは日本陸軍が活躍し拠点を作らせなかったようだ。日本軍が大東亜戦争の最中もシナから撤退しなかったのは、おそらくそういった軍事的理由があったのだろう。シナでは大陸打通作戦などの華々しい戦果を挙げている。この作戦にはB29の空爆拠点を作らせないといった軍事目的があった。

軍事論理から大東亜戦争を分かりやすく説明した本がないと、あの戦争の意味もよく理解できないというものだ。いい本はないものか?
posted by libertarian at 02:20| 東京 ☔| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする