2015年10月19日

Aaron Swartz

Netflixで”インターネットの申し子 アーロン シュワルツ”というドキュメンタリーを観た。
よくできたドキュメンタリーでおすすめだ。
シュワルツはredditを作った若き天才だが、Lessigなどの著作権運動に共鳴し著作権問題にのめり込むようになる。
最終的に彼はJstorという学術論文ネットワークに入り込んで論文をダウンロードだことでFBIに捕らえられ13の重罪で訴追されるが、公判を前に自殺する。
SOPA運動では先頭にたち、オンライン海賊行為防止法案を廃案に持ち込むという偉業も達成していた。

検察が彼を重大経済犯罪として訴追したのは、見せしめにしようという目論見からで、その量刑を大きくすることで抑止を狙ったわけだ。

Lessigも出てくるが、私もかれこれ10年位前レッシグの講演を聞きに行ったことがある。
あの頃は自分も著作権問題に関心があったが、その後すっかり離れてしまった。
レッシグも、当時はかなりのアクティビストだったが、今はハーバードの教授になっているようだ。
まだ著作権問題をやっているのであろうか?完全に離れたわけではないだろうが、距離を置いているのかもしれない。

TPPも当然ながら私は支持するわけだが、よくわからないのは知的財産権、著作権関連の問題である。
日本は著作権はフェアユースも認めないから、先進国の中でもかなりユーザー側に厳しいものだが、
TPPでこれらは一体どうなるのであろうか。
今のところ、著作権は親告罪だが、これを非親告罪にしようとする動きもあると聞く。これはアメリカにあわせるということなのだろうか。

私は、基本的に著作権のような登録を必要としない自然発生的な特権はよくないと思っている。
著作物が商業用途なのであれば、基本、登録を必要とする方が分かりやすいだろう。登録手続きをネットで簡単にできるようにすればよいのである。privilegeなら登録制にしてまた維持登録料をとるべきだ。
登録維持をしなければ、特権も消失するようにしたほうがいい。
著作権はbundle of rightsで様々な特権の束だが、登録時にそれらを選択するようにし、そして登録維持料金も特権の請求数によって増減させるなど。

著作権は昔はごく少数の作家、アーティスト保護だったから、ある意味でどうでもいい法律で、増改築で膨れ上がっただけの法律とはいえないような法律である。
ただ、映画のように多大なお金と労力をかけて作られる作品もあるわけで、なにがしかの著作権的な保護がないと成り立たないものもあるのは、やはり否定しがたい。

根本的な制度設計をしなおす時期にあるのだろうが、レッシグが挫折したように、ここには巨大な既得利権があるので手がつけられない。
著作権に限らず、特許でも商標でも知的財産権関連は非常に難問だ。

特権というのは普遍的なものではなく、ある国家が国民に与えるものであるから、支那のような非国家には通用しないという問題もある。
posted by libertarian at 00:25| 東京 ☀| Libertarianism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする