2015年12月10日

第一次世界大戦から100年が経った:100 years from 1914

終戦から70年ということで、最近は結構歴史がブームのようである。
私も50年以上無駄に生きてきて、100年という時間間隔の短さは感じるようになった。
少なくとも10年という時間はあっという間だ。
1904年に日露戦争があり、その10年前に日清戦争があった。そして、日露戦争の10年後に第一次世界大戦がおこる。
1941年に大東亜戦争が始まり、10年後の1951年にサンフランシスコ講和条約があった。
1941年の10年前に満州事件がある。
こうしてみれば、日本は1931年の満州事変から20年間も戦争状態であった。大東亜戦争も講和条約までの10年間続いたとみるべきである。
大体、戦争というのは10年区切りのようだ。

今からすれば自分が生まれたのも、終戦からそんなに経ってはいなかったのだなと思うが、子供の頃は戦争など遥か昔の出来事と思っていたものだ。w

日本は戦後と戦前で革命的なほどに世の中は変化したことは間違いない。
戦後日本はWGIPにより、ずっと敗者であることをひきづってきていた。
一方のアメリカといえば、1945年というのは別になんの区切りでもなく、映画をみてもわかるが当時と今では連続した時間の流れしかなかった。
そうやってアメリカは戦争をその後もずっとやってきたわけである。

大東亜戦争における敗北が日本人における大きな時代区分となっているが、むしろ1904の日露戦争、もしくは1914年の第一次大戦からみた方が今に至る連続した流れとして認識できる。特に第一次大戦でオスマントルコが崩壊し、アメリカが覇権を握るとともに、ウェストファリア体制のような国際秩序が崩壊したという点で、現代は第一次大戦からの流れとしてみた方がよいと思われる。そして今はそれから丁度100年だ。

日露戦争は日本の近現代史における頂点であったことは間違いない。第0次大戦といわれる日露戦争で日本は史上空前の大勝利を収める。これは欧米を驚愕させ、植民地となっていた地域を奮起させた。日露、大東亜戦争というのが欧米の植民地支配を打ち破る原動力となったことは間違いがないことである。

だが、日露戦争も別の見方をすれば、当時のイギリスとロシアのグレートゲームの中で、日本がバックパッシングされた戦争であった。
日露戦争では高橋是清がユダヤ財閥から莫大な資金援助をタナボタにうけ、日本海決戦での大勝利で幕を閉じるわけだが、これは、イギリスがロシアの兵力を極東に振り向けるための戦略の一環であった。
しかし、当のイギリスも日本がこれほどの完勝をするとは全く思っていなかったろう。イギリスとしてはロシアの軍事力を当面の間、極東に向けさせれば十分にペイするものだったのだろう。だが日本の信じがたい大勝利によってイギリスを含む欧米に激震が走ったわけだ。

日本は国際連盟に入るも、当時の欧米のレイシズムは徹底したものであったから、日本のエリート達が欧米に行ってもほとんどの場合、そのレイシズムに心底、屈辱を感じて帰ってきた。夏目漱石然りだ。
日本にとって欧米のレイシズムは江戸の頃からの許しがたい悪であったのである。大東亜戦争の戦争目的が東亜の解放を謳っていたのは決して綺麗事ではなく本心からであったことは疑いがない。
そして、大東亜戦争でその戦争目的は実際に果たされたといって良い。

しかし、中東をみると、第2次大戦後においても、その植民地的支配構造は手つかずのままであった。
アメリカとサウジアラビアのズブズブの関係とそのダブルスタンダードを知れば、欧米が中東に対して正義を言う資格などこれっぽっちもないということがよくわかるはずだ。
どうこういってこのような不正な支配が永続するはずもない。

戦後、中東はソ連をバックにすることで欧米に対抗しようとしてきたが。冷戦が終わってソ連が崩壊したことで、中東諸国は欧米に対抗するバックを失った。ほとんどの中東諸国は社会主義体制をとってきた。彼らにとっては、欧米に完全支配されるよりはその方がバランスを保てたわけだ。
だが、ソ連は崩壊し後ろ盾もなくなり、欧米はますます中東で増長し、結果的にイスラムに残された道はワッハーブ的なイスラム回帰だった。ISはイスラムにおける最後の可能性ともいえるわけだ。
報道とは違ってISへの支持はイスラム圏においても大きいとみないといけない。

現在、アメリカはイスラエルからもサウジアラビアからも急速に距離をおいている。イランと和解の方向にシフトしてきた。シェール革命もあり、支那の台頭もありで、アメリカは中東の戦略的な優先順位を下げてきている。
そうなってくると中東はISのような勢力、つまりイスラーム回帰勢力が勝利する可能性が高い。サイクスピコという植民地支配秩序は第一次大戦後100年にしてようやく崩れるのかもしれない。
posted by libertarian at 02:11| 東京 ☁| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする