2016年05月04日

新白河原人:Ultimate DIY

守村大の「新白河原人」が面白い。
福島に広大な土地を購入して移住した漫画家のエッセイだが、究極のDIY生活の奮闘ぶりが見事な文章で活写されている。
日本の漫画家はいわば万能の人である。絵が上手く文章がうまくストーリーテラーでなければいけない。作品を書くにあたって、多くのことを調査しその道のプロ以上の知識を持つ人も多い。
著者もそういった万能の人であるから、このような究極のDIY生活ができるのであろうと思われる。
自給自足生活を目指そうとすると、相当な多種多様な知識と技能が必要とされることがわかる。現代人は、このうちの一つすら普通はできないだろう。

オフグリッド生活はロマンであるが、現代は完全なオフグリッドはあり得ない。電気を自家発電しようが食料を自給しようが多かれ少なかれグリッドのなかにあり、グリッドなくしては成り立たず、生きてもいけない。
具体的にグリッドには、電気、ガス、水道といったライフラインと、道路のようなものがあり、その上のレイヤーには電話やコンピューターの情報グリッドがある。
文明とはこのグリッドのことともいえるかもしれない。

だがしかし、オフグリッドとは究極のDIYであり、ロマンであるからこそ追求する価値のあるものである。

posted by libertarian at 09:05| 東京 ☁| et cetera | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする