2016年06月22日

人の移動の自由の経済学的根拠とは?:Freetrade,Comparative advantage,and Liberalization of the movement of persons

自由貿易の理論は、比較優位理論が基本にあり、物資の自由貿易がWin-Winになることを説明している。
ここでよくわからないのは、比較優位説は物資の自由貿易が双方にメリットがあることを説明しているが、人の移動に対する説明にはなっていないのではないかということだ。
比較優位説は、(絶対優位ではなく)比較優位な物資の生産に特化し、貿易で交換したほうがお互いのメリットになることを説明している。だが、人間に関して、これが当てはまるようには思えない。
人間を人材として捉え、物資の一種と考えれば当てはまらないこともないようにも思われるが、どうなのだろうか?

EUでは、自由貿易と人間の域内の移動の自由を謳っているわけだが、自由貿易は理論的合理性があるが、人間の移動の自由はそれとは似て非なる問題である可能性がある。
Brexitの問題も、一つに移民制限の問題がある。いままでイギリスはシェンゲン協定には加盟していないものの移民をかなり受け入れてきたが、無制限に受け入れ続けるわけにはいかないということなのだろう。

EUは、自由貿易と人間の移動の自由と通貨統合といった柱があるわけだが、この内、通貨統合は理論的にも無理があり現実的にもうまく行っていない。人間の移動の自由は、移民、難民の増大によってやはりうまくいかなくなっている。
結局のところ、EUは自由貿易経済圏として残るしかないのではないかということになる。
EUが完全にアメリカ型の合州国、連合国家になるのであれば、選挙で選ばれる連邦政府が必要になるだろう。
今は選挙で選ばれないどこのどいつとも知れないEU官僚が、ルールを作っているわけで、矛盾があるわけだ。
その点、Brexitには合理性があると思われる。
イギリスがEUから離脱しても、EU諸国との自由貿易体制が維持されるのであれば、経済的なインパクトはあまりないだろうが、どうもそうではないらしい。関税が復活するという話もある。
しかし、ココらへんは、離脱が決まってから徐々に新たなルール作りが行われるのであろう。

posted by libertarian at 11:32| 東京 🌁| Libertarianism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする