今のEUの欧州理事会議長は、ドナルド トゥスクだが、元ポーランド大統領でハイエキアンとして知られる。
随分前に、このBlog でも少し紹介したことがある。
Wikiを見ると、どうもトゥスクの考えはオーストリアン、イズラエル カーズナーのようなmises一派にかなり影響を受けているらしい事がわかる。
この点を見ても、EUやドイツは自由主義とはいえ、かなり異質な自由主義に進んでいるようにも思われる。
高橋洋一氏は今のドイツはオルド自由主義を継承していると指摘している。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160521/dms1605211000005-n1.htm
ここから引用→「これはフライブルク大学の経済学者、ヴァルター・オイケンが主導した自由主義思想で、自由放任主義でもなく中央管理の計画経済でもなく、反独占の競争政策を重視するというものだ。「オルド」という名前は、オイケンを創始者として刊行された学術雑誌に由来する。
マクロ経済政策としては、ケインズ主義には反対で、金融緩和にも否定的だ。ミクロ経済政策では自由放任ではなく、競争政策としての政府の役割を強調する。その結果、均衡財政主義、デフレもいとわないインフレ回避の物価安定、自由主義経済という3つの要素を持つことになる。
1990年代になると、ドイツ社会民主党がオルド自由主義を取り入れ、シュレーダー首相による2003年の労働・福祉改革にいたり、メルケル首相の方針にも影響を与えている。」
EU評議会議長がオーストリアン、miseanの思想を持ち、ドイツがオーストリアンにも近いオルド自由主義だとすると、やはりEU経済の方向性は思想的にも危険なものがあると考えられる。
トゥスクは、イギリスがEUを抜けたら自由貿易などのメリットは与えないなどと発言しているようだが、これは本末転倒であろう。EUが既に強力な官僚組織になっていて、全体のことよりもEUの存続、しいてはその官僚組織の存続が自己目的化しているのかもしれない。

