2016年07月02日

日本人は差別の対象である : On Discrimination

ヨーロッパも移民、難民問題で混沌としているようだが、それに比べ、日本は今の世界ではパラダイスと言っても過言ではない国であろう。
しかし、旅行者として海外へ行くときはほとんど感じないが、日本人が海外に行けば多くの場合、差別の対象となる。アメリカに行けば、黒人は東洋人を自分たちより下の階層とみて差別したがるようだし、イスラム圏に行けば無神論者や異教徒の外人は奴隷並みの存在であると看做されるだろうし、ヒンズー教のカースト制度のインドに行けばアンタッチャブルと同類に看做される。人によって表面に出す出さないはあるだろうが、潜在的にそういうものと看做されるわけである。

言葉もわからず、その国の文化風習も知らない旅行者として、そんなこととは知らぬが仏だが、実際にそこで暮らそうとすると、そういった信じられないような差別と直面することもあるだろう。
宗教的なものがベースにある差別意識というのは、法律やルールで取り除けるようなものではない。

結局のところ、人間はなにがしかのグループに属す存在であり、移民、難民というと個人をイメージするが、実際はなにがしかの宗教や階層意識を持つグループを受け入れることになる。
数日滞在してお金を落として帰っていく旅行者とは違い、移民や難民を受け入れることは異質な宗教的な価値観を持つグループを招き入れることになるわけだ。

EUの理念はヒト・モノ・カネの移動の自由だったが、結局のところ、モノとカネの移動の自由しか合理性がなく人の移動の自由は大きく制限されていくことになる。

そもそも、EUなんて仕組みをどこの誰が考えたのか知らないが、もともとはECだったのがソ連の崩壊でEUに発展的に解消しようとしたわけで、本来は自由貿易だけの仕組みであった。
そこに通貨統合と人の移動の自由という理想を付けくわえたのがEUだが、これは聞こえは良い政治的なスローガンに過ぎず、理論的にも根拠薄弱であった。
ヨーロッパ共同体の本質は域内の自由貿易とNATOにあるのである。
意味のない統合をした結果、当初はドイツを牽制する仕組みのつもりだったのが、かえってドイツを太らせるだけの結果になったということもある。

EUは今回のイギリス脱退を端緒として縮小をしていくのは確実だろう。とはいってもユーロがいきなりなくなるわけではなく、ユーロ圏から脱退する国が次に現れるだろうということだ。それがイタリアなのかスペインなのかはたまたギリシャかは分からない。だが、無理をしてでも続ける価値のあるものではないわけだ。
posted by libertarian at 12:12| 東京 🌁| et cetera | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする