2016年07月09日

System1 vs System2

カーネマンによるとシステム1は、人間の知覚判断のようなほとんど無意識に行われる早い思考で、システム2は計算をするときのような頭を使う遅い思考のことを指す。

人間にとっては、システム1よりもシステム2の方が大変だが、コンピューターにしてみれば、システム2は簡単でシステム1の方がはるかに難しい。

システム1の思考は、人間に限らず哺乳類全般、それどころか動物一般に備わった思考なのだろう。
人間は、これに加えてシステム2の思考力が備わっているわけだ。
システム2はおそらくプログラミングのように何度でも書き換え可能な知的能力なのだろう。経験と学習によって修正されていくプログラミングのようなイメージかもしれない。
人間の計算は10進法のアルゴリズムであって、慣れているからそれをアルゴリズムと感じないだけだ。

人間が人間的と思う部分はシステム1を指していると思う。
実際、人間は普段はシステム1だけで生きている。w

システム2はアルゴリズム化ができるが、システム1はおそらくアルゴリズムのようなもので単純化するのは難しいだろう。人間が人の表情の変化を一瞬で読み取るのは単純なアルゴリズムではなかろう。もしかすると画像処理プロセッサーのように画像処理に特化した脳内ハードウェアがあるのかもしれない。

コンピューターは人間のシステム2のアルゴリズム化できる部分を置き換える。そして今の人工知能とはシステム1、すなわち人間の速い直感的な視覚的判断のようなものを機械にやらせてしまおうというレベルだ。

もし、人間の能力がシステム1とシステム2だけなら、やはりAIによって人間は置き換えられる可能性が高い。
posted by libertarian at 21:02| 東京 ☁| et cetera | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする