2016年12月05日

米中戦争と台湾

トランプが台湾の総統と電話会議をしたとニュースになっているが、台湾にとってトランプは希望の光であろう。
台湾がチャイナに呑み込まれるのは不可避であるというミアシャイマーの悲観的予測は、トランプの登場で覆る可能性が出てきた。
台湾問題は、日本にとっても重大事であり、台湾は第1列島線に位置し、台湾が支那に併合されれば次は第1列島線上の沖縄を取るという支那のシナリオがあった。
実際、台湾を取られれば軍事的に沖縄の防衛は無理になる。あとはなし崩し的に第2列島線までを支那が支配する可能性が高くなる。
支那の公式の発表から、台湾の軍事的併合は2021年までに行う予定であった。
もし、ヒラリーが大統領になっていたら、まずそうなっていただろう。

「米中戦争 そのとき日本は」 (講談社現代新書) 渡部 悦和 (著)を読んだ。この本は、元自衛隊の幹部の書いたものだが、現代の軍事状況を最新技術と戦略の両面から分かりやすく説明したものとして出色の出来だ。筆者は東大工学部をでてから自衛隊に入隊した人物らしい。この中でアメリカのランド研究所による対中国戦のシミュレーションを詳しく紹介している。

米中戦争 そのとき日本は (講談社現代新書) -
米中戦争 そのとき日本は (講談社現代新書) -

このランド研究所の論文は、次から手に入る。最近、発表されたばかりの論文である。
War with China - Thinking Through the Unthinkable
http://www.rand.org/pubs/research_reports/RR1140.html

詳細なシミュレーションだが、結論的には、2017年時点を想定すると、アメリカとチャイナの台湾紛争では、アメリカがまだ少し優位を保っているらしい。南沙諸島紛争では、アメリカがまだ大きく優勢なようだ。

人民解放軍は、中国共産党の軍隊であり国軍ではない。その基本戦略である超限戦とは、「文字通り限界を超えた戦争であり、あらゆる制約や境界、作戦空間、軍事と非軍事、正規と非正規、国際法、倫理など)を超越し、あらゆる手段を駆使する、まさに「制約のない戦争」である。
つまり、いかなる残虐行為をも是とする完全なる無法のならず者軍隊が人民解放軍である。チャイナとの戦争になれば、凄惨な戦争になるだろう。
アメリカにとっても、人民解放軍はかつてない強敵となる。

この本をみるとチャイナの猛追ぶりがよくわかる。10年前、いや5年前でも日本ではチャイナなど恐れるに足らずという論調があったが、それはやはり大きな間違いであった。
人民解放軍の軍事力は、サイバー戦、宇宙戦においては、アメリカすらも後れを取っている可能性がある。チャイナはまだ通常軍事力ではアメリカに劣るため、サイバー戦、宇宙戦(衛星破壊)の技術で対抗してきているわけだ。

習近平は大規模な軍政改革を試みているが、これは陸軍優位だった従来の軍の体制をミサイル部隊の重視などの現代的な構成に転換しようとするものらしい。今の戦場は、陸海空の3つではなく、陸海空、サイバー、宇宙の5つの空間にある。

日本の現状は絶望的にも思える。民進党も共産党同様に、チャイナの超限戦の一部隊と考えた方がよい。
日本のマスゴミも同様だ。また、それは自民党の中にもいる。
今の自衛隊は軍隊ではなく警察権力の延長だから、両手両足を縛られた状態で凶悪きわまりないチャイナの人民解放軍と戦わなければならない。それは不可能である。
日本も9条を早急に改正なり破棄するなりして、国防軍を正式に作り、今の陸軍を戦略ミサイル部隊やサイバー部隊に再編するべきである。もはや時間的猶予はない。
チャイナによる侵略戦争はとっくに始まっているのだ。

posted by libertarian at 21:31| 東京 ☀| China problem | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする