2017年12月19日

難聴とイコライザー

オーディオでイコライザーというのは昔は邪道と思い見向きもしてなかったが、最近、イコライザーの重要性に目覚めた。
そもそも、年齢とともに大なり小なり耳は悪くなっていく。そうなると各自の耳に合わせて周波数ごとにイコライザーで調整しないとかえってバランスが崩れる。オーディオ評論家の人たちには年配の人も多いが老いた自分の耳の周波数特性という足元性能をちゃんと把握しているのであろうか?w
自分は片耳が難聴であるため、悪い方の耳だけで音を聞くと壊れたラジオのような音になる。

iPadにはRとLで別々にイコライズできるTSC Musicというソフトがあるのを発見し、試したところ非常に具合がよい。以前はSoundFocusという同様のiOS用ソフトがあったが今はない。
元々、難聴者などを対象に考えられたソフトのようだが、素晴らしい。難聴の人間は是非、導入したほうがいい。残念ながらAndroidにはこのようなソフトは調べた限り見当たらない。

突発性難聴になると多くの人は酷い耳鳴りに悩まされることになる。この耳鳴りの原因は分かっていないが、(というか耳のメカニズムなど全くなんにも分かっていないと思われるが)正常な耳では聞こえているが難聴の耳では聞こえていない周波数の音が耳鳴りの周波数になるというのが私の経験上の事実だ。

自分は最初が重症の突発性難聴で音の全域がほぼ全く聞こえなくなったために、すさまじい地下鉄の中のような轟音の耳鳴りがしていたが、その後、運よく回復するにつれ、特に聞こえない高周波の音が耳鳴りとして残った。
このいつも耳の中でなっているキーンという音がどのくらいの周波数なのか興味がでてちょっと調べてみた。
これのテストにもiPadのアプリで特定周波数の音をだすものがあって便利だ。
結果、どうも耳鳴りの雑音の周波数は8KHz前後の音だと思われる。もしくは8KHZ以上の周波数音域全体がまざっている音なのかもしれない。
これ以上の周波数音域になると実際ほとんど聞こえないが、脳内では耳鳴りとして鳴り響いている。

しかしイヤフォンで難聴の側の耳にこの8KHz位の音を大音量で流すと、かすかではあるが聞こえる。そして、その音を消すと、その後、しばらくはキーンという耳鳴り音もなくなる。
これはなかなかに面白い現象である。
つまり難聴の耳では実際は聞こえない周波数の音が耳鳴りとなって聞こえているわけだが、その音を大音量で無理やり流すと耳鳴りが少しの間であるが消える。これをどう解釈するかだ。鍼灸治療では、耳鳴りの現象を聞こえない音を脳が探しているといった東洋的な表現をする人もいるが、メカニズムは不明であるものの、そういうものなのかもしれない。
普段聞こえない周波数の音を大きくして無理やり耳に聞かせることで脳はその音が聞こえると判断し、音を探すことをやめるわけである。w
発病の初期は音全域が全く聞こえなかったので、全音域が耳鳴りとなり地下鉄の轟音のような音になっていたわけだ。

最近は音楽はデジタル化されたおかげで、RとLで別々のイコライズをかけるようなことが容易にできるようになった。
スマホでもHtc10とかHTC U11などこのRL別々のイコライズ機能がデフォルトでついているものもある。
またAumeoというヘッドフォンアンプはこの機能に特化している。
こういったデジタル機器を活用することで、難聴の人でも音楽をもっと楽しめるようになるはずだ。




posted by libertarian at 20:39| 東京 ☀| et cetera | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする