2018年08月17日

重力波天文学

アインシュタインの予想した重力波が2015年にLIGOにより初観測されたが、その後も4回の重力波検出に成功している。3年で4件とはハイペースだ。これは今後さらに感度を上げることで射程を広くしていくのでもっと高頻度での観測がされるようになるだろう。重力波望遠鏡と言われるが実際は望遠鏡というよりも全方位集音マイクと言った方が正しく、重力波は見るのではなく聞くものと言われる。望遠鏡は空の一点を注視するわけだが、重力波は全方位から届く音を目を閉じて聴いている。だからどこでイベントが起こってもそれを察知することができる。観測の射程が広くなれば、その3乗の体積で観測可能領域が増える。3つ以上の重力波検出器を使えば重力波がどの方向から来たかを大体のところで推定できるので、あとは望遠鏡でその領域を探査するという流れになる。
#アメリカにLIGOが2つ。イタリアにVirgoが1つあるので既に3つある。

重力波はあるかどうかも未検証だったが、いきなり実用的な千里眼というか千里耳を手に入れたことになる。
日本でもKagraという3Kmレベルの大規模重力波検出器をカミオカンデのある神岡鉱山の地下に作るので、世界的に重力波検出器は建設ラッシュだ。
三鷹の国立天文台にも小規模だが重力波検出器はあった。私が2013年頃に見学に行ったときにも見たが、まさかその2年後に検出されるとは思っていなかった。どうしてこれで検出できるのかなと不思議に思ったくらいだ。w
仕組みはマイケルソンモーレーの干渉計とほぼ同じ原理らしい。
しかし重力波検出はカミオカンデのニュートリノ検出のような悠長な観測をするものかと思っていたがこれほど高頻度での観測が可能だったとは意外だ。

重力波検出器を宇宙空間に設置しようと現在計画されているそうだが、これほど宇宙に設置するのがふさわしいものもないだろう。宇宙は最初から真空だし、いくらでも長距離にして感度を向上させることができる。従来の望遠鏡は電磁波を観測するものだったが、重力波という異次元の波を観測できるようになったことは天文学における画期的なイノベーションだろう。

posted by libertarian at 06:09| 東京 🌁| et cetera | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする