2019年08月01日

変体仮名は面白い

最近、変体仮名の学習を始めた。変体仮名は200から300くらいの文字を覚える必要があるが、使われる文字の全体数はもっとおおい。
しかし実用的には200−300知ってれば十分だろう。
しかし50音に対し字母が4−5つあれば、200−250の字母があり、字母の崩し方も2−3あればさらに400−750の書体があることになる。というわけで変体仮名を覚えるのはそう簡単なことではない。
先日は、KuLAという変体仮名学習アプリの存在を知りぼちぼち使い始めた。

変体仮名で書かれた文章を読み解くのは暗号解読のようなおもしろさがある。江戸時代の国芳とかの浮世絵には背景に文章が変体仮名で書かれているものがあるが、変体仮名が読めれば意外と現代文のような普通に理解できる文章だったりする。

しかし、もともとかな文学は紀貫之が土佐日記で始めたものだが、この土佐日記に使われている変体仮名はほぼ1音1文字で書かれていて読みやすい。しかし、その後、かな文字文学が広まるにつけ字母が拡大し複雑化していったようだ。

かな文字は英語のように完全なる表音文字で書かれる。しかし、英語の場合はワードに対して綴りが1つに決まっているが、日本のかな文字文学では、そのような縛りはなく、どの音にその音に相当するどの文字を当てはめても構わない。美的感覚でどの文字を使うかも書いている人間のセンスと教養が現れるとされていた。

想像するに昔の人間でもこのような変体仮名文字を読むとき、ある程度解読の必要があったのではなかろうか?
ぱっと見ではわからないが、解読して意味がわかったときの面白さというのもあったにちがいない。
なんといっても、かな文字の連綿とした文章は、百人一首の札のように美的に追求されたもので、アルファベットの筆記体より美しい。
このような文化を使わないのは全くもったいないとしかいいようがない。

変体仮名主体で書かれた文章にも、漢字が入り混じっているので、この漢字のくずし字を解読するのは非常に難しい。まだ漢字のくずし字は知らないが百人一首の中に少し出てくる漢字であっても知らないと全く読めない。

しかしコンピューターが発達した今だからこそ規格化、単純化による合理性追求から、多様性、美的なものを追求する昔のあり方へ回帰したほうがいい。
変体仮名もAIで学習させれば人間よりもうまく読めるようになるだろう。
posted by libertarian at 19:13| 東京 ☀| et cetera | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする