「自由とは何か」 大屋雄裕著 ちくま新書
この本は、「自由とは何か」というタイトルであるが、あまり自由については大したことは書かれていない。バーリンの本から消極的自由と積極的自由に分けて論じており、リバタリアニズムにも若干の言及はある。だが、どれも消化不足の理解で書かれているように思われる。論理的に穴だらけのように感じた。また監視の問題を論じているが、これも公共空間における監視と私的空間における監視の問題は分けて論じなければおかしい。
”見ることの権力”やパノプティコンといったフーコーかぶれの話も、若い著者には新鮮なのかもしれないが、私のような中年には”げんなり感”がある。どうも日本の自称哲学者というのは、論理的に穴だらけ、飛躍だらけの文章を書くことを、”哲学的”でかっこいいと思っているのかもしれない。
だが本書で紹介されている「ポルポト伝」 デヴィッド チャンドラー著には興味を持った。そのうち図書館で借りて読んでみよう。
2007年09月20日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/56238331
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
[法][オフライン]というわけで。
Excerpt: 本日は大屋雄裕教授のお話を拝聴して参りました。 非常に勉強になりました。 私は大屋教授が主張する、 「自由を作り出す規制」とか、 「国家とは自由の保護者でもある」といった主張自体は支持しています。 ...
Weblog: typeAの散種的妄言録ver1.1
Tracked: 2008-03-23 12:35
http://blog.seesaa.jp/tb/56238331
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
[法][オフライン]というわけで。
Excerpt: 本日は大屋雄裕教授のお話を拝聴して参りました。 非常に勉強になりました。 私は大屋教授が主張する、 「自由を作り出す規制」とか、 「国家とは自由の保護者でもある」といった主張自体は支持しています。 ...
Weblog: typeAの散種的妄言録ver1.1
Tracked: 2008-03-23 12:35

