ランダムという言葉はなかなか難しい。
基本的には、ランダムの条件とはサイコロのように、次に出る目の確率が前の状態に一切依存しないことである。
エクセルなどで乱数の関数を使ってランダムチャートは簡単に作ることができる。
そうやって作ったチャートは、株のようなギザギザチャートと似ていることもある。しかし、そうやって作り出したランダムウォークのチャートと、株チャートが似ているからといっても、株がランダムウォークだとは当然に言えない。(逆は真ならず)
そもそも、なにがランダムで、なにがランダムでないかを判定することが難しいのだ。通常は価格変化が正規分布になるか、価格変化率が対数正規分布かで判定するわけだが、これも逆は真ならずで、論理的には正しくない。
もし、全ての株の動きがランダムウォークとすれば、個々の株の銘柄は、関係なく、てんでばらばらなグラフになるはずだが、実際は多くの銘柄は極めて似た動きをとる。
個々の株の動きに明確な関連性、相似性があるということは、ランダム性の前提を否定するものだ。
そもそも個々のプレーヤーは自分の前にした取引価格を基準に判断するのだから、過去の状態に思いっきり依存している。
だが、これもIndexのように多くの株を平均化すれば、ランダムに近くなる。
しかしIndexに投資するPassive投資が有効なのもロングレンジでは右肩上がりになっているという条件がある。ロングレンジでも右肩下がりなら損する一方だ。
またもし10年以上のロングレンジが右肩上がり相場に必要だとすると個人投資家にはあまり面白くない。一般にActive投資とPassive投資の按配が問題となるわけだが、今のような状況ではPassive投資をメインにしておいて、景気がよくなってきたらアクティブ投資をするのが賢いのかもしれない。