ベッカーポズナーBlogで食料品の価格高騰について論じている。
http://www.becker-posner-blog.com/
ベッカーによると、
”去年のアメリカのトウモロコシ生産量の4分の1、またトウモロコシの世界生産の11%はバイオ燃料に使われた。
さらに、石油価格の高騰によって、穀物価格があがった。またドル価値の下落も石油や穀物価格を上げている。
さらに、大豆などの他の穀物のトウモロコシへの転作が大規模に起こった。
つまるところ、これは、世界人口の増大というマルサス的なモデルによる価格高騰ではない。
穀物価格の急騰→都市部での暴動→生産国(エジプトやハイチ、ベトナム)での穀物の輸出制限による国内価格の抑制→世界の穀物価格のさらなる上昇→生産国の農家の収入が減少→生産性の低下(本来なら価格が上がれば生産も増大する)→貧富の格差の増大
つまり、途上国では都市部の政治的影響力が強いために、輸出制限を行い、アメリカのような豊かな先進国では農村部の政治力が強いために、エタノール助成金のようなエネルギー浪費的な政策が維持されるのだ。”
としている。
ポズナーのコメントとしては、エタノール助成金やそれと類似の助成金、例えばEUにおける遺伝子組替作物の全面的な禁止、さらに農産物への関税は原則として廃止することで、食料供給を増大させることはできるが、圧力利益団体の存在によってそういった改革は難しくなっているとしている。