2014年05月01日

The Russo-Japanese War

最近、1950年代、60年代の日本映画を見るが、非常に面白い。
まさに日本映画の全盛時代だけある。
木下惠介の「喜びも悲しみも幾歳月」などは、支那事変あたり、1930年代からの時代背景が描かれていて、時代考証的にも興味深い。50年代の映画(1957)だから、その時の空気を再現することができた。もはや今の日本は風景、風物、人間もその時とは大きく変わってしまっている。

日露戦争の「日本海大海戦」も面白い。
東郷平八郎役が三船敏郎だが、三船と東郷はよく似ているし、適役だ。
東郷平八郎は小柄だがハンサムな人物だった。

日露戦争は第0次世界大戦と言われる、当時の世界史上、最大の戦争であった。
非当事者の国から観戦武官が多く参加しているため、正確な記録が残されている。
もし、この戦争に負けていれば、その時点で、日本はロシアの植民地となり、完全に終了していた。
しかし世界の大方の予想に反し、バルチック艦隊に対し空前の大勝利を納める。
下瀬火薬の発明、秋山好古の騎馬戦法の変革など、技術的にも多くのイノベーションを取り入れての勝利であった。
映画を見て知ったが、東郷は、日本の北海道から沖縄までの全海岸線に300以上の観測所を造り、バルチック艦隊がどちらから来るかを見張っていた。

バルチック艦隊との決戦は日本の生死を分ける決戦だったことすら知らない人間が多い。
だからZ旗を掲げたのである。大東亜戦争では、出撃の度にZ旗を出していたそうだが。w
大東亜戦争では、愚かにも日露戦争の真似をしようとしすぎたのも敗因だった。

この東郷平八郎の日本海決戦を日本では学校でほとんど教えないのが、今の日本を象徴している。
日本の歴史には英雄もいなければ誇るべきことも何もないと暗に教えているのだからどうしようもない。
これは世界史上でも超重要な大決戦であり、明治維新からの日本史の頂点にたつ事件であった。
今は日本人よりも、外人の方が日露戦争のことは詳しいかもしれない。

陸の大山、海の東郷といわれるが、東郷も大山巌も薩摩の人間だ。
日本の近現代史のよい部分は、ほとんどが薩摩人が担っているといっても過言ではない。
私も薩摩の人間だが、ほんとに近現代史は薩摩の人間が大活躍するので楽しい。

posted by libertarian at 14:01| 東京 ☁| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月19日

Navy and Army

大東亜戦争の敗因、自滅の原因は、帝国憲法の統帥権干犯の欠点により、責任体制が曖昧になったからという説がある。
陸軍と海軍は徹底的に反目し、これらを指揮する権力がどこにもなかった。
それにより、頭から腐り、どこにも責任のない、指導層の責任が一切問われない体制となった。

日露戦争までは、維新の英雄達が健在で、総理はなかったが、元老院がありこれが総理大臣のような役割をもっていた。
軍も薩長の軍功のある軍人が仕切っており、学歴エリートということで重用されることはなかった。
陸軍は長州閥、海軍は薩摩閥だった。

日露戦争後、薩長に対する反目から、軍隊は学歴エリートを重用する方針にかわる。元老院も西園寺公望だけになっていた。
軍隊の学歴官僚化である。
そして陸軍はドイツにならい、海軍はイギリスにならった。

海軍は陸軍と反目し、ドイツを嫌った。これが大東亜戦争時の海軍の行動に影響する。

posted by libertarian at 12:32| 東京 🌁| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Why Empire of Japan failed

「日本は勝てる戦争になぜ負けたのか」(新野哲也著)を読む。
全部はまだ読んでないが、非常に興味深い本だ。
いわゆる保守の書いた本は、大東亜戦争を丸ごと肯定している傾向が強く、何が悪かったのか、誰が悪かったのかの分析が不足している。これはこれでおおいに問題だ。WGIPによる罪悪史観を否定したいからだろうが、糞味噌一緒にしてはいけない。

結果的に大東亜戦争のアジア解放という戦争目的を果たしたというのは間違いではないと思うが、果たせなかった第一の戦争目的に関する反省が欠如している。つまり、大東亜戦争という勝てるはずの戦争になぜ壊滅的な負け方をしたのか?という原因分析が欠けている。
あのめちゃくちゃな作戦をみるにつけ、オーケストラにいかに名手がそろっていても、指揮者が音符も読めない無能だったら音楽にならないようなものと思う。

大東亜戦争は、巨大で複雑なものであり、今の人はどこで何をやったかすら知っている人は少ない。
まして、なぜそんなところに行って、なぜそんなことをしたのかという理由を分かっている人間になるとほぼ皆無だろう。
多くの勝てる戦にたいし、ひたすらオウンゴールを入れまくるような作戦に当惑するわけである。あまりに不可解で狂気のような作戦行動を軍指導層は繰り返している。

私の印象では、日本で2000年以前に書かれた本の多くは、GHQ史観に毒された本が多く、海軍を肯定し、陸軍を悪く書くようなものがおおかった。特に小説家の書いた本の多くはそうだ。
実際は、大東亜戦争は海軍が大敗した事によって負けたのであり、その戦略、作戦など全て海軍の責任であり、海軍の永野修身をはじめとし、山本、米内、井上の罪は重い。
特に大東亜戦争の当初の計画になかった真珠湾攻撃をなぜ仕掛け、わざわざアメリカを戦争に引きずり出したのか?
アメリカさえ参戦させなければ石油も容易に確保でき、イギリス、オランダだけが相手なら楽勝だったはずである。
当初の計画では、実際にそうだったようだ。
この本では、日米開戦の最高責任者の永野元帥と、ルーズベルトの間に開戦の密約があったのではないかと想像している。
永野は証言前に巣鴨で風邪を引いて突然死するが、暗殺の疑いがある。検証は不可能な説ではあるが。

この本では、山口多聞、今村均、山下大将を評価する。
日本を敗戦に導いた軍部エリートは、
陸軍では、陸軍統制派、辻政信、牟田口、瀬島龍三、と東条の取り巻き連中だとし、
海軍では、永野、海軍三羽烏、南雲忠一、草鹿竜之介を挙げている。

この本の序から抜粋すると、
「敗戦によって利敵行為を行った一部の高級軍人は当時、戦争指導の重大な任にあったにもかかわらず、数人の例外を除き、大半は戦犯指定から外された。戦争によって、かえって失敗の原因や背信、軍規違反や利敵行為などが、うやむやにされてきたのである。」とある通りだ。
そして、
「敗戦によって真の敗因、真の戦犯が闇に葬られた。そして、戦勝国側に都合のよい戦争記録をあてがわれ、日本人は戦記物語をもたない民族になった。戦史をもたないということは、戦争記録の喪失だけを意味しない。戦争のリアリティ、勝つための構想や戦略、戦術や戦法に対する学習意欲や批判精神も捨てられてしまう。」ことになったわけだ。

日本は、大東亜戦争の記録をなくし、英雄を貶め、国賊を賞賛するような言論空間となり、これが戦後レジームとなる。
大東亜戦争の事実が徐々に現れてきたのは最近のことで、これをクリアしないと戦後レジームからの脱却も不可能だ。
posted by libertarian at 10:47| 東京 🌁| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月18日

Modern history of Japan

日本の近現代史を分類して、第一期を明治維新から始まり日清戦争、日露戦争に至るまでの歴史(1867-1905)とし、第2期をその後、国際連盟への常任理事国としての加盟から大東亜戦争まで(1910−1945)とし、第3期をGHQに占領されて今に至るまでの敗戦、占領の歴史(1945−)とすると、分かりやすい。
第一期は、近代国家化を成し遂げ、破竹の勢いで一気に日露戦争での大勝利に至る世界に台頭した栄光の歴史とすると、第2期は、日本がその頂点から、国際的な孤立(国際連盟離脱、日英同盟廃棄)をし、欧米によって叩きのめされ灰燼に帰すまでと観ることができる。
だが、この時期に日本はアジアの解放を直接、間接に成し遂げるという人類史的偉業を果たしたわけだから、第2期の日本はやはり凄いものであり、この時代の日本人の胆力というのは素晴らしい。
欧米の歴史家は、20世紀の世界最大の事件は日露戦争における日本の大勝利と見ているようだが、日露戦争は第2期のアジア解放戦争の序章にすぎなかったともいえる。日本は灰燼に帰されたが、300年以上続いていたアジアの欧米の植民地は全て失われた。
問題は今に続く第3期の日本だ。未だに日本は第3期の中にあるわけだが、そろそろ第3期も終わり、第4期が始まるだろう。
当然に第4期の日本は、独立を再び勝ち取る事から始まる。

posted by libertarian at 07:52| 東京 ☀| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月16日

Conservapeida

アメリカの保守派による近現代史の歴史の真実を追求するサイト Conservapedia.com


日本はアメリカ内部の全うな保守派の動きと協力していくできである。
posted by libertarian at 09:30| 東京 ☀| Modern HIstory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする