2017年09月16日

民主主義における政権交代の理念

民主主義における多政党制とは、政策競争が前提となっている。
しかし、戦後、これは自由主義対社会主義といったイデオロギー対立の事だと誤解されてきた。
これはとんでもないことで、一度デモクラシーを選択しそれを前提としたならば、このようなイデオロギー的な対立軸はあってはならないのだ。

多政党制の意味は、政策競争が本質であり、政策の競争的な向上を目的としているのである。
しかし、近代の民主主義における多政党制とは単にイデオロギー対立を意味しているかのように扱われてきた。
その結果、政策競争が行われず、不毛かつはなはだしく有害な結果をもたらしてきた。

今の日本にはその意味で民主主義はまだ根付いていない。もし日本に民主主義が根付くとしたら、共産主義、社会主義勢力の息の根を止めた後からである。そうしてようやく馬鹿げたイデオロギー対立という馬鹿騒ぎがなくなり、純粋な政策競争になる。
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2016年08月08日

反共の旗をおろしてはいけない

今のアメリカ政治はすっかり反共の旗を降ろしてしまっているが、冷戦終結までは反共の旗印のもとにアメリカはずっと戦っていた。続きを読む
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2015年09月19日

オフショアバランシングと日本の独立

今のアメリカのグランドストラテジーなるものは、伊藤貫氏などの話から思うに、中東と極東のDOUBLE CONTAINMENT戦略にある。これは具体的にアメリカが現地に軍事駐留し紛争当事者となるやり方である。
極東のリムランドとして日本が、中東のリムランドとしてはサウジアラビアがその拠点である。ヨーロッパはNATOによって直接、間接に軍事支配されている。

レーガンの頃の中東戦略は、OFFSHORE BALANCINGだった。レーガンは中東にあった軍を撤退させて、イランイラク戦争のオフショア・バランシングの戦略に切り替えた。そこがレーガンの慧眼であったが、レーガン以後、アメリカはディーブな当事者関与に切り替える。

一方の日本は冷戦以来、ずっとダブルコンテインメントされているわけだ。
理想的には、アメリカがオフショア・バランシングに極東戦略を切り替え、日本に軍事的独立を許したうえで、同盟関係を結ぶことにある。今の日本の自衛隊は部分的には優れた軍備を持つようだが、アメリカと補完的なセットになっており、アメリカが抜けるとセットとして機能しない軍備のようだ。ゼロ戦だけ優れていても戦争では勝てないのと同様、全体としてのバランスがなければ優れた兵器も効果はない。

具体的には日本には爆撃機のような相手の軍事拠点を攻撃する兵器がない。しかし、将棋と同様に受けるだけでは戦闘には勝てない。ミサイル防衛網などインチキであり、気休めにしかならない。
そもそも攻撃兵器はミサイルにしても大した精度はいらない。それゆえに低コストだが、迎撃ミサイルにはとてつもない精度が要求され、コストは比較にならないほど高い。実際にその性能はインチキだが、ある程度の迎撃能力が仮にあったとしても兵器の性能はコストも重要な要素だから、コストで圧倒的に劣る兵器は物量で容易に打ち破られてしまう。

日本が軍事的に独立し、MINIMAL DETERRENCEとしての核システムを保有し、自立防衛が可能な軍備を備えなければいけないのは自明である。その上での日米同盟があるのがベストである。
しかし、アメリカが軍事戦略転換をする可能性は今のところ、ほとんどなさそうだ。リアリストの主張はアメリカでもメジャーではない。

アメリカのアフガンやイラク侵略を見ても、アメリカの戦争観はキリスト教をベースにした「正義は我にのみあり」というウェストファリア体制以前の野蛮なものである。アメリカが世界を不安定にさせアナーキーにしているのは間違いがない。敵をデモナイズするという宗教戦争と同じ過ちを当たり前のように行っている。
今はテロリストと呼ばれるムスリムが問答無用の悪魔である。
イラクの時はフセインの残虐行為なるものを有る事無い事書き立ててデモナイズをしていたが、もっと酷いことをしているシリアなど他の国のことは棚にあげる。イラクはもともとはイスラム諸国の中では近代化が進んだイスラムの優等生であった。一方でサウジアラビアのような未だに公開石打ち処刑が行われているようなワッハーブ派の国のことは全く問題にしない。
アメリカの目的は単に都合の悪い敵をデモナイズするキャンペーンにあるわけだ。

だが、アメリカは大統領次第でレーガンの時のように大胆な戦略変換を行う可能性もあるが、アメリカはドローンやロボット技術といったテクノロジーで今のグランドストラテジーを維持できると考えてるようにも思われる。ドラマのHOMELANDのシーズン4を見るとアフガンでのドローン戦争が描かれていて興味深い。
このドラマはアメリカにしては懐疑的な色調があり、アメリカは敗れるのだが。

ミアシャイマーの本などを見ても、やはり西欧中心史観というか、アナーキーを人類の本質としてみているところがあり、アナーキーを欧米のキリスト教諸国が作り出してきた歴史的事実をネグレクトしていると思われる。
そもそもミアシャイマーの歴史認識はかなり怪しい。w

日本人はすっかり洗脳され萎縮してしまっているので、もはや日本には独立自尊の気概などどこにもない。
仮にアメリカがオフショア・バランシングに切り替えたとしても、日本は独立を拒むだろう。
独立自尊の気概なき国家は滅ぶ可能性、リスクが高い。
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2015年05月18日

The end of Osaka

大阪都構想が恐れていた通り、ぽしゃった。
投票率が66.8%で、ほぼ50:50の誤差レベルでの負けであった。
橋下氏は、直接民主主義の素晴らしさと言っているが、やはりこれはデモクラシーという制度上の問題である。

今回、70以上の世代が反対に回り、それ以下の世代では賛成が上回っていた。
都構想という100年の計に対して、70以上の高齢者世代の反対によって潰されることが健全な民主主義とは言えないわけだ。
しかし、世代別投票のデータはかなりの誤差があるのだろうが、70以上の世代がそれ以下の世代と同等以上の投票数でないと、67%の投票率で負けるということにはならないはずだが、どうなっているのであろうか?正確なデータを公表してほしいものだ。

また賛成に回った50%の人は、こういう僅差での負けを納得しにくいであろう。
実際は、橋下氏の孤軍奮闘という面が大きかったし、維新の党以外の自民、共産、公明を合わせた組織力とメディアの偏向報道によって潰されたというのが事実だろうが、賛成した50%の人間がその不利益を甘受しなければいけないという理由はやはりない。
選挙は選挙で、不利益を甘受するのとは全く別の話である。

もはや、大阪はどうしようもない一地方都市として没落していくであろう。いっそのこと政令指定都市から外した方がいいのではないか。
無駄な国税が大阪というどうしようもない地域で浪費されることがないし、それによって、今までの二重行政による損失もなくなるだろうからである。

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2014年12月20日

Unstable World

最近感じるのは、昔、20−30年前に比べて今はかなり不安定な世界になったということだ。
私が若かったころは、冷戦時代であったが、冷戦時代はミアシャイマーの言うとおり、理想的な安定状態であった。
安定のピークが過ぎ、今はかなり不安定さが増してきているのであろう。

要するに、世界のバランスオブパワーがかなり崩れ、変わりつつある。
ロシアの凋落とシナの台頭がこの原因だ。シナの経済が危機に陥ろうとも、シナ共産党がなくなろうとも、シナの経済発展は長期的には変わらないはずだ。
シナの経済発展を阻止することはできないし、できたとしてもするべきではない。

ここにミアシャイマーのいうところの悲劇の可能性が出てくるわけだ。
セキュリティのジレンマを克服することはおそらく無理で、SFちっくな社会となった現代においても、数百年前と変わらない衝突が起こるだろうという結果になる。過去の冷戦は、イデオロギーの対立として喧伝されたが、そうではなく単にSecurityの問題としてあった。

私の生きている間にシナとアメリカの衝突が起こるかどうかわからないが、衝突が不可避としても、そのあとどうなるのか気になるところだ。
軍事的な衝突は長くても2−3年しか続かない。シナとアメリカが冷戦のような均衡状態が続く可能性はどうなのか?

シナに関しては、共産党が潰れる可能性はたしかにあるだろうが、むしろ、まともな民主主義国になれば経済成長は加速し、シナと米の衝突の可能性は上がるということになる。
シナはイデオロギー的に対立する悪の共産主義独裁国家だから危険で、シナ共産党が潰れればセキュリティの問題がなくなると思っていたら大間違いなわけである。


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posted by libertarian at 11:12| 東京 ☀| Politics | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

National Security

今回の選挙で、自民が再任されたわけだが、自民に巣食う増税勢力もほとんどがそのまま残ることになった。
大義のない選挙といったマスゴミによるネガティブキャンペーンが張られたこともあるが、今一つ増税問題が焦点にはならなかった気がする。
今後は、増税先送り法案が提出されることになるのであろうか?
「経済成長なくして財政再建もなし」といった、もっと分かりやすいスローガンの立て方もあったろう。

政党の主張を見ていると、政治の領域というのは、曖昧なものだという気がする。
例えば歴史認識問題は、政党の主張となりうるのだろうか。
次世代の党のような、歴史認識を問題にする党が壊滅したわけだが、これは文部省の教育問題であり、外交の問題であったりするわけだが、それをどうするのかという政策がなければ意味がない。

中央政府の役割としては、金融、セキュリティ(国防、外交)の2つ位しか、実際はないだろう。
日本がおかしいのは、金融に関して、日銀に異常な独立性を与えてしまっていることと、セキュリティがタブーになっている点だ。
ちなみに軍事とかいった表現よりも、ナショナルセキュリティという言葉を使った方がよいと思う。
軍というと、戦車や戦闘機、戦艦といった旧いイメージがあるが、セキュリティの領域は今はもっと拡大している。
映画など見ていると、冷戦時代と違って、敵となる脅威は個人であり、テロリスト組織だったりする。
先日観た「007 スカイフォール」では、007が旧い存在になった哀愁が描かれているが、実際は、映画のとおり、旧くなったのではなく、セキュリティの領域が拡大しただけだ。
これらに対するセキュリティは国家と国家の戦争ではない。問題は戦争ではなく、セキュリティである。

PCにセキュリティが必要であることは、今では誰でもわかっているだろう。同様に国家はセキュリティ機能を持たなれば、PC同様にすぐにやられてしまうわけだ。

仮にデモクラティックピース論の唱えるように、経済相互関係を深めることが、軍事的衝突の可能性を低めるとしても、セキュリティの問題は、経済だけで置き換えるわけにはいかない。
そもそも隣国をいわゆるデモクラティックな国にすることなど、どんな大国にも無理だ。
アメリカはイラクをデモクラティックピース論に基づき、いわゆるまともな民主制度国家にしようと軍事介入したが、できなかった。
国家とはシステムであり、システムにセキュリティの問題は付き物であり、避けて通れないわけだ。


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2014年12月15日

Communist Party won

選挙結果では、自民が議席を293から291に2つ減らした。
共産党が20と大躍進。今回の増税を焦点にした選挙で、増税を延期でなく止めるといった共産党に票が流れた感じだ。
投票率が低かったこともあるが、共産党の大躍進は、増税は延期でなく、中止すべきだという主張が支持反映されたとみるのが自然だろう。

結果的にデータ予想は、あまり当たらなかったような気もする。w
この結果が増税にどういう影響があるのかはよく分からない。自公で議席は+1しか増えなかった。
共産党が躍進したことから、増税は延期ではなく中止だというお告げが汲み取られるかどうかは微妙かもしれない。

やはり、安倍さんが増税延期するが2017年に実行すると確約したことで、自民の票が伸びなかったのは間違いない。
増税はやめるか、実行するかの2分法にしなければ、焦点としてぼける。
漁夫の利を得たのは共産党ということになった。
共産党は共産主義を完全に捨てて、自民と連立したらどうだろうかw

posted by libertarian at 02:05| 東京 ☁| Politics | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

Mearsheimer

ミアシャイマーが来日している。私も時間と気力があったら講演を聞きに行こうかと思っている。

ミアシャイマーの理論は、複雑極まりないと考えられているものを、ごく単純なファクターだけで分析する点でラディカルだ。
私も昔、中学くらいのころか、歴史の授業で、歴史とは所詮、戦争史のようなもので、戦争は国力のような要素で機械的に解釈できるのではないかと考えたことがある。ミアシャイマーは、そういう誰でも思うかもしれない発想を実際に理論として纏めた人物といえる。

ミアシャイマーの本は、ほんとにあっけらかんとするほど論旨明快だ。w
話を難しくして、高尚に見せようというよくある本とは正反対で、複雑に見えるものをどこまで単純化し抽象化できるかがその方法論となっている。

ミアシャイマーのリアリズム、オフェンシブリアリズムは、デモクラティックピース理論とは対立する。
多くのリバタリアンも、おそらくはデモクラティックピース派であろう。

私は、どっちが正しいかはあまり興味が無いというか、どちらもありだという気はしている。
こういうものは世界政治、世界史をどう見るかという問題だ。

デモクラティックピース理論のようなものは、おそらくこの100年程度の期間のサンプルしかない。
リアリズムは、もう少し長い観点から、デモクラティックピースの反例を見出すようだが。

ただ思うに、デモクラティックピース理論は、政治的に利用される一種の理想を反映していることは間違いない。
世界を民主化していけば、戦争が減るというのは、理想的なスローガンになる。
だが、スローガン性が先にたつと、それは学問ではなくなる。
ミアシャイマーのリアリズムでは、政治におけるイデオロギー的な対立を消去して考える。大国の行動原理はほんの数個しかないというのが、ミアシャイマーの説だ。
彼からすれば、デモクラティックピース理論は、政治スローガンの一種なのだろう。




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2014年12月07日

Stop raising Tax

各党の公約をみると、維新の会は、増税凍結を謳っているようだ。電力自由化、原発フェードアウトなども私の考えにマッチしている。
維新の会も、分裂等あり、分かりにくいが、一応、公約的にはよいことを言っている。
次世代の党も悪くはないのだが、経済政策が弱点だろう。維新と似ているところもあり、維新をより保守的にしたという感じだろうか。
民主、公明、共産は論外だが、第3極が議席を失うだろう展開は確実と思われる。私はいままでの第3極の票は自民に流れると思っているが、どうだろうか。

意外と、安倍さんが増税派だと誤解している人間が多いのには驚かされる。全く正反対だが、TVでそういう誤解をさせるような報道をしているのであろう。
安倍さんが増税の延期を言っていることから、結局増税する増税派という理解らしい。w
私も確実に17年に増税するという発言はいぶかしんでいたが、ここは政治的な駆け引きがある部分のようだ。リアルポリティックスでは駆け引きが重要だ。
高橋洋一氏によれば、いざとなれば、その前に衆参ダブル選挙で再び増税問題を問うことができるということらしい。

とはいえ、安倍さんは小泉さんより穏健で、郵政選挙の時のように自民党内の対立を明確化するようなことをしていないから、あの時ほど、焦点は鮮明化されていないのかもしれない。

しかし、政党政治というのは、無理矛盾のあるものだということは感じる。
論点が多岐にわたると、政党内部でも意見の分裂要因になる。憲法問題、防衛問題、経済問題といったものが、一つのロジックでつながればいいのだろうが、そうはならないようだ。

日本の政党はけったいな状態にあり、民主のような左派政党が左派政策である雇用政策を全く理解せず、反左派的な政策をうたっている。その点、共産党は増税凍結を謳っているものの、共産主義社会というのは本来税が100%の社会ではなかったのという矛盾がある。w
もはや、左派はイデオロギー的にも存在理由がない。
また自民と第3極の違いは、あまりない。イデオロギー的な違いはそんなにない。
今後は左右のイデオロギーは対立軸とならず、むしろ歴史認識問題のようなものが対立軸になるのかもしれない。

投票率が低いのは、普通、投票行動にインセンティブがないからだが、今回の増税問題がちゃんと焦点として認識されていれば、投票にインセンティブが働く。民主が増税推進であることが広く理解されているとすると、議席を落とすはずだが、どうだろう。
理想的には、自民が過半数を確保し、民主が壊滅し、第3極が伸びることか。
ただし自民内部にも増税派は多い。自民党増税勢力、谷垣のような連中が落ちれば、プラスマイナスがあり、トータルで自民がそれほど票を伸ばすことにはならないことになるのか?

小選挙区で自民増税派議員が落選すれば、比例復活しても発言力は弱まるから、こういった連中に天誅が下ることを期待しよう。
小選挙区では、候補者個人の考えを、増税問題に関して確認するくらいのことはしておいた方がよいかもしれない。

いずれにしても、今回の選挙結果は極めて重要なものになる。
良い結果(→自公過半数、第3極健闘、民主壊滅)になることを期待したい。

posted by libertarian at 23:43| 東京 ☀| Politics | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする