私は大前研一氏の無料
メルマガをとってるのだが、最近は大前さんも
おつむがかなり濁ってきたようである。
これは前からかもしれないが、大前氏は全共闘世代だか戦後民主主義世代特有のリベラリズムがかなり濃厚である。
理論なき思想なきラディカリズムは、このような形で縮小均衡してしまうものなのかもしれない。
本質的な問題は、どのポケットから税金をふんだくるかではない。
政府の支出はどうあるべきかという点だ。
70兆もの支出がなぜ必要なのか?なぜ人件費割合が高水準でよいのか?
なぜ公共事業を政府がやるのか?といった議論は本質的だろうが、今の税収をそのままどうやって確保するかという方法なぞ全く問題にならない。
おまけにそのアイデアも酷いものだ。
資産課税は確実に国家社会主義的な体制を強化することになるだろう。
その資産が所得からもたらされたものなら、所得税を何重にも課税する結果になる。
資産課税強化の意図は有効活用されてない資産のLiquidityを高めようということだろうが、
全く本末転倒の危険な議論である。
日本には経済のわかる社会批評家がいない。
おまけに経済学者は、政府に予算つまりは生殺与奪権を握られ
批判もなにもできないし、生産的な論点も社会に示せないでいる。
日本の言論状況はあまりに貧弱でお寒い限りだ。
以下は大前研一氏のメルマガから引用
今回の政府税調・石弘光会長の報告は非常にお粗末なものでした。「所
得税について考えれば、8割を占める
サラリーマンから取らなければしょ
うがない。サラリーマンは控除が多すぎるから、これを削るしかない」
という言い方です。
この案がどういう内容かというと、まず給与所得控除は縮小。それから
配偶者控除、特定扶養控除などの各種所得控除は縮小・廃止。また、住
宅ローン減税や定率減税も同様に縮小・廃止の方向です。
このように今までの日本では、サラリーマンの所得に対して控除でもっ
て一括して網をかけて税金そのものを免除するという
やり方でした。そ
れに対して
アメリカの場合には、控除という概念がない代わりに、サラ
リーマンはそれぞれが
確定申告をして経費を申告しています。
●「資産課税」「付加価値税」で、日本の税収を抜本から見直す●
今後、日本の税収はどのような形で確保するべきでしょうか。私は一時
期、フラットタックスということで、法人税・所得税をやめてしまい、
経費も控除も関係なく、フラットに収入の10%を取るというやり方を提
案したことがあります。が、そういうやり方に代わって私が最近、より
現実的だと思っているのは資産課税です。
今の日本には不動産関係の資産が2000兆円以上、また金融資産が1400兆
円あります。これに1%の資産課税をかけると34兆円の税収になります。
例えば多くの資産を持っていながら使っていないようなコクドなどの会
社の場合、ピーク時には42兆円の資産を持っていたわけですから4000億
円の税金が取れます。
税金を払うのがいやだと言うのなら、
土地を手放してもらう。それによっ
て資産の供給が行われ、若い人たちも自分たちの家を安く買うことがで
きるようになるわけです。このような方法は、アメリカのカリフォルニ
ア州やいくつかの国でも実際に導入されています。
それから今回、消費税をなぜいじらないのかという議論もありましたが、
当然、消費税という付加価値税は見直さなければいけないでしょう。
そしてもう一つ、法人税を廃止して付加価値税にシフトするという方法
もあります。法人税というのは経費をどう認めるかという非常に恣意的
なものなので、基本的には
ヨーロッパ型のインボイス方式による付加価
値税にして、10%を税金として取れば法人税に代わるものになると思い
ます。
GDPは付加価値の総和です。日本のGDPは約500兆円ですから、その10%で
あれば50兆円の財源が出てくる。資産課税と合わせれば84兆円、若干の
漏れがあっても70兆円を超えるでしょう。
今、日本が実際に使っているお金は82兆円ですが、税収は42兆円しかあ
りません。その不足分を
国債などの発行でまかなっている状態ですが、
それもかなり改善することができるのです。
今回の増税案は所得税のみを対象としていますから「サラリーマンから
取るしかない」という結果になり、当然反発も出るのです。さらに今後、
日本は少子高齢化で働く人が少なくなり給与所得は減少するため、この
ように所得税に依存する方法では税収も縮小してしまいます。
しかし一方で日本は非常に資産の豊かな国です。ですから今回のように
給与所得に税源を求めるのではなく、所得税に代わるものとして資産課
税を導入し、税源の対象を移すことが重要になってきます。
よって所得税、法人税を廃止し、この資産課税、付加価値税の二つだけ
にして、恣意的、判断的な部分を全くなくしてしまったほうがいいとい
うのが私の考えです。
取りやすいところから取る、という安直な考え方ではなく、「本来、税
金はいかにあるべきか」「税金以外の国民負担はいかにあるべきか」と
いった大局的な見地での議論を重ね、日本の将来を広く見据えた改革に
取り組む必要があります。