2016年11月13日

藤田嗣治の時代

今、府中市美術館で藤田嗣治の展覧会をやっている。 (12/11まで)
(同時に、千葉の河村記念美術館でも展覧会をやっている。1/15まで)
私は府中市美術館での展覧会を先日見てきたが、なかなか充実していて面白かった。

藤田嗣治は、日本で最も世界的に成功した画家と言えるだろう。藤田は1886年生まれ(今年で生誕130年)。
年譜では藤田の父は軍医の藤田嗣章と簡単に書かれることが多いが、藤田嗣章は森鴎外の後任の陸軍軍医総監となった超大物である。これは中将相当のトップになる。

そういう名門の家に生まれ、1904年の日露戦争時には18歳、1914年の第1次大戦時には28歳だったわけだから、日本が大東亜戦争に負けるまでの破竹の勢いのあった頃の日本、ある意味一番いい時期の日本で育った人間だったといえる。

藤田はフランスで大成功し、一財産を築いた。日本に帰国後は、大東亜戦争時には、超大作の戦争画を描いた。
展覧会でも、「アッツ島玉砕」などの3作が展示されていた。巨大な絵で、とてつもない力作である。
こういった作品は、将来は国宝として扱われてもよさそうなものである。
藤田は、rising sunの画家であったから、これはまさに藤田の集大成ともいえる画業だろう。

だが、戦後は藤田の戦争画は、戦争協力行為として一転批判されるようになり、藤田は嫌気がさして再度フランスに渡り、そこで一生を終える。(1968年)

藤田嗣治に興味を持って何冊か本を読んでみたが、なかなか面白い。林洋子氏の「藤田嗣治 手しごとの家」「藤田嗣治 本のしごと」といった本を見ると、この画家の全体像が見えてくる感じだ。
特に藤田の展覧会に行ったときに注意してみるべきは、額縁である。私は額縁が面白いと思って興味深くみていたが、藤田作品の額縁の多くは藤田のDIYによる手作りである。このことは林洋子氏の本で後で知った。
藤田の作品は絵と額縁のセットで見るべきものである。画集だと額縁はうつっていないので展覧会には額縁を見るためだけにも行った方がよい。w
藤田はDIYの走りともいうべき画家で、なんでも手作りしている。

20世紀の現代史を藤田という傑出した画家の生涯に沿って眺めてみると、その時間感覚と時代感覚がなんとなく分かってくる気がするのである。
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2016年11月11日

トランプの圧勝

トランプが劇的な圧勝をした。
今のところ、トランプが290で、ヒラリーが228だから接戦とも言えない圧勝だった。
FiveThirtyEightの予測では、ヒラリーのほぼ勝ちだったので、トランプはダメかと思っていたが、選挙は蓋を開けてみないと分からないものである。このネイトシルバーのサイトの過去の的中率は凄いが、今回、これだけ大きく外したのはなぜなのだろうか?

私はレーガンが大統領になった時の選挙を少し覚えているが、当時のレーガンに対するマスゴミの攻撃は今のトランプに対する態度とよく似たものであった。
レーガンによって共和党のリバイバルが起きたように、今回もそうなるだろう。

トランプに関しては、藤井厳喜氏や、江崎道朗氏などが肯定的な本を書いていたが、トランプが何を考えているかは、本人の書いた「Crippled America」の翻訳「傷ついたアメリカ」を読むのが一番よいだろう。
トランプは啓発本を今までも書いてきたが、トランプの問題意識やパッションが伝わってきて面白い。
この本の中で、トランプはメキシコとの国境に万里の長城のようなものを作ることを、比喩でなく本気で書いているように見えるが、やはりそれは比喩なのである。w

この本を読む限り、それほど保護主義的な主張があるわけでもない。移民問題、教育問題、医療問題、銃規制問題、経済、税制問題について、トランプの問題意識が率直に分かりやすく述べられている。
私はその多くに共感できた。

トランプの公約の中でもおそらく真っ先に実行するだろうことは、オバマケアの廃止だ。
また、この本に書かれているわけではないが、ヒラリークリントンのeメール問題とクリントン財団の問題は今後、追及されていく可能性はある。今まで、政治的に抑えられていたものが取り除かれれば、FBIも当然に解明に動くだろう。
ヒラリーが国務長官時代に独断で実行したリビアのカダフィ暗殺と、リビアの政府資金の国外持ち出しなどの犯罪行為(ベンガジ事件)は、eメール問題と同じ問題だ。ヒラリーはこれらを私的メールサーバーで指令していたそうだ。
トランプは、ほんとにヒラリーを牢屋に送る可能性はある。(とはいえ、これらは、警察と検察と裁判所が判断する問題ではあるが。)

オバマ民主党時代の負の遺産の清算がこの先、進むだろう。

ミアシャイマーが次期政権に向けて書いたろう提言論文"The case for Offshore Balancing"
http://mearsheimer.uchicago.edu/pdfs/Offshore%20Balancing.pdf
であるが、トランプがこの路線、オフショアバランシング戦略への回帰の道を進むかは分からない。
だが、やはり、それを期待する人はいるようだ。
National Interestの次の記事を書いたのはオーストラリア人だが、トランプがオフショアバランシング戦略へ転換することを私同様に期待した記事である。
http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/why-donald-trump-should-embrace-offshore-balancing-16661

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2016年11月05日

丸裸の日本

飯柴智亮著の「金の切れ目で日本から本当に米軍はいなくなる」を読んだ。
筆者の飯柴氏は元アメリカ陸軍大尉で国際関係論の博士でもある。

日本に戦後70年以上、ずっと米軍は駐留しているわけだが、あまりにも長いこといるおかげで空気のような存在となっており、一体、彼らが何をしているのか、何を考えているのかなど軍事オタクでもなければ気にもしていないだろうが、この本を読むと、その軍事的な合理主義が少しわかる。
軍事というのは、科学のようにきわめて合理主義的なもので、主観や人情といったものは介入する余地がない。生死がかかっているので、必然的に超合理主義的になるのであろう。

ここから少し抜粋しておくと、

・ミサイルディフェンスの基本は、発射前の段階で発射させずに潰すこと。
・陸自は全く無用の長物であり、これを全廃して戦略ミサイル部隊にする必要がある。
・戦略ミサイル部隊とは、射程3000−4000kmのミサイルを1000基装備した部隊。
・国産ステルスX-2心神はエンジン出力が足りず、そのためミサイルを格納搭載できない。実は全く意味のないステルス戦闘機である。→ミサイルを外付けにするとステルス機ではなくなるから。
・誰が国家機密に接触できるかの基本であるセキュリティクリアランスのシステムが日本にはない。日本の国会議員はアメリカ基準ではこのクリアランスを取得できない。
・日本の自衛隊空軍の任務は、嘉手納、岩国、横田、三沢の分軍飛行場を守ることにあり、日本の防空ではない。
・海自の任務は、米第7艦隊を守ることにあり、掃海と潜水艦の哨戒がその役割。
・海自にイージス艦、対潜哨戒機の比率が非常に高いのは、米空母を守ることが海自の主な任務だからである。 海自は第7艦隊の外堀の役割に過ぎない。
・2016年3月に来日したメルケル首相が安倍首相にこういった。「日本がNATOに加盟して何が悪いのか?私は、イギリスとフランスを説得できる。」
・日本で米中大戦争があって、日米同盟があったとしてもアメリカが日本に残ってほしいのは2か所のレーダー基地と横須賀、佐世保の港湾施設だけ。他が全滅しても構わない。
・現在の在日米軍は総計45000人。沖縄に2万人。本土に25000人。20年前は10万人いた。
・米海兵隊の敵は、昔はソ連、今は支那。第1撃で全滅する可能性の高い沖縄に海兵隊がいても無駄。海兵隊は沖縄から完全撤退する可能性がある。この点において基地問題で騒いでいるのは意味がない。
・日本人は、水と安全と在日米軍はただと思っている。

実際、日本の自衛隊は軍隊ではない。それは法律上、警察の延長にある組織にすぎず軍法もない。またここが重要な点だが、自衛隊の主な任務は日本人と日本の国土の防衛ではなく、日米安保条約に基づいて在日米軍と在日米軍基地を守ることにあるのである。
日本はアメリカ軍がいなければセキュリティ的に丸裸の状態だが、アメリカは自国の国益にかなった合理主義で動くだけだから、日本の防衛のために動くことはない。
もし米軍が台湾から撤退したら、その翌日に支那は台湾に攻め入り、あっという間に台湾を占領し、次の日には沖縄を占領する。こういった軍事行動はこのくらいのスピード感で行われると予想されている。
日本は憲法9条の封印を解き、第2の開国を成し遂げなければ支那の餌になる可能性が非常に高いのである。
そのためにも、トランプが大統領にならないと日本の近い将来は真っ暗といえる。
もしクリントンが大統領になったら、日本はほんとにやばい状態になりそうだ。そして今のところ、その最悪の可能性はかなり高い。

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2016年10月25日

自称リバタリアンのほとんどは左派である

リバタリアニズムは、右でも左でもない第3極として自らを位置づけようとしているが、実際のところはリバタリアニズムには左派がかなり紛れ込んでいる。
以前、英語のWikiの解説には左派リバタリアンという項目があり、これは形容矛盾のように感じていたが、どうもそうではなかった。
特に日本でリバタリアニズムを語る人間の殆どは左派である。もしくは無自覚などーしよーもない左派であろう。
こういった連中は、リバタリアニズム=アナキズムと考えており、マルキズム=アナキズムであることから、リバタリアニズム=マルキズムと結びつくことになる。
マルキズムが私的所有権の否定からアナーキーに至るのに対し、リバタリアニズムは私的所有権の絶対化からアナーキーに至る。これは真逆のようでいて、実は同じものだ。
そもそもマルキズムも自称の自由主義なのだ。
自称リバタリアンの多くは、マルキズムが崩壊したので、アナキズムの可能性をリバタリアニズムに見ている連中と言ってよい。
ロスバードのようなミーゼスの信奉者ももともとはマルキストだった。それがマルキストからリバタリアニズムの唱道者になったわけだが、マルキズムの理想であるアナキズムの幻影をリバタリアニズムに投影していたのであろう。

このことからも、左派でないリバタリアンを論じた方が手っ取り早いわけだ。
無政府=アナーキーとは無政府制度という制度問題であり、自由とは関係がないということに注意しないといけない。自由をつきつめるとアナーキーという制度に至るわけではないのである。
大事なのは自由の概念であり、制度ではない。

結局のところ、ここら辺をちゃんとわかっていたのは、ミルトンフリードマンであり、ハイエクだったのだろう。フリードマンは経済を自由の問題として考え、ハイエクは法を自由の問題として論じた。
デビッドフリードマンはアナルコキャピタリズムを唱えているが、そこらへんのところはちゃんと分かっているだろう。w
posted by libertarian at 02:17| 東京 ☀| Libertarianism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

建築の寿命

建築のスクラップアンドビルドというのは、割と重要なテーマだと思う。
だが、この問題に真正面から向き合った考察は寡聞にして知らない。
建築を文化財として考えれば、できる限り長く保存すべきだということになるし、消費財の一つにすぎないと考えれば経済性でスクラップアンドビルドするということになる。

日本も戦後の名建築は筑後40−50年という短期間でスクラップアンドビルドされるものが多い。
これを、どうにかして残そうというDOCOMOMOのような運動もあるが、何の強制力もないので、残されるものは少ないのが現実だ。

私もレトロビンテージが好きなので、味わいのある旧い建物はなるべく残ってほしいと思うわけだが、それを許さないメカニズムが何なのかを明確にしないといけないだろう。
もっともモダニズム建築が割と簡単に壊される傾向にあるのは、必ずしも日本だけの現象ではないようで、アメリカでも同様のようだ。
もともとモダニズム建築が工業化社会の商品として生まれたということは、それがスクラップアンドビルドされることを想定していなければおかしいとも思われる。

日本の場合は、建築基準法がどんどん変わり、耐震基準も変わるし、それに適用しようとすると壊して建て直した方が安上がりという現実があるのは事実である。また、建築に事実上の減価償却期間が定められているというのも日本に特異な状況である。

建築基準や減価償却期間の問題は立法論上の大問題であり、経済的な合理性がそれらの規制にあるのかどうかは問題である。おそらく減価償却期間の設定は全く有害無益な規制であろうと思う。

だが、RC建築の寿命は当初言われていたより短く、実際50年程度で相当にガタがくるのは事実のようだ。
これはコンクリートという人工物素材の限界なのかもしれない。
コンクリートでなく天然の石造りの家や木造建築は、ずっと長くもつだろう。

その点、RC建築をベースとしたモダニズム建築は、やはり50年が限界で、建て直すしかないのかもしれないとも思う。
もし、ほんとにそのデザインがいいのなら、デザインをそのままに構造だけ新建築基準に準じた作りで再構築するというオプションもある。

前川国男の名作建築であるとか、私の子供の頃はまだできたばかりという感じで、子供ながらにその雰囲気に感動し圧倒されたものである。それが終わるということは自分の生きてきた時代が終わるような気がして寂しいものがあるが、そう悲観するほどのことではないのであろう。w







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2016年10月15日

ヒラリー大統領という最悪の予測

アメリカ大統領選も11月の投票日まで迫ってきたが、538(FIVE THIRTY EIGHT)の予測ベースだと、トランプ15%、ヒラリー85%なので、ほぼクリントンの勝利で決まりそうだ。

ということで、今後日本を含め世界はヒラリー米大統領という最悪の事態に備える必要がある。
世界にとって、ヒラリーがアメリカ大統領として最悪である理由は、ヒラリーがとるだろう外交軍事戦略にある。
経済政策的には今のFRB体制は継続だろうから、その点はあまり問題ないだろう。
また、連邦最高裁判所のスカリア判事の後釜はヒラリーが左派の裁判官を任命することになり、左派リベラルの判事が5人となり保守派の判事4人を逆転することになる。とはいえ、保守派とカウントされる判事には中道もいるのですでに今の体制でも左寄りの体制だ。

アン・コールターなどは、もし今回トランプが大統領になれなければ、共和党は今後ずっと大統領の座を失うだろうと悲観している。アメリカは10年前よりも確実に左寄りの社会ムードになっているように見える。
それがますます加速するだろう。

ヒラリーが大統領になることで生じる軍事的な問題とは、まさにネオコン以来のLIBERAL IMPERIALISM(リベラル帝国主義)路線を継続することにある。アメリカはミアシャイマーのいうようにレーガン時代のオフショア バランシング戦略に回帰するべきなのである。
リベラル帝国主義路線の積極軍事介入主義にオバマも従っていた。オバマの戦争は直接軍事行動を避け、ドローンやらを使った局所テロ戦争を多用しただけだろう。アメリカ政府自体がテロリストとなったわけで、これもとんでもないことである。

アメリカがリベラル帝国主義路線を継続することで、結果的にアメリカが弱体化し、それによって潜在的な覇権国であるチャイナの台頭を許すことになるというシナリオがヒラリー大統領が世界にとって最悪になる理由である。
これに対して、トランプが大統領になった場合、軍事力バランスをヨーロッパ、中東からチャイナにシフトする可能性が高かった。元々、ヒラリーは親チャイナ的な政治家、というかチャイナマネーにまみれきった人間であり、チャイナの台頭を積極的にもしくは消極的に許すだろう。





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2016年09月19日

人間は間違いを修正しないといけない

随分と昔に書いた「Hayekを読む」を再掲した。
昔書いた文章を読むと間違いだらけで消したくなるが、これもヒストリーということで消していない。
おまけに書いた自分が読んでも一体何を言っているのかよくわからないものが多い。w
このHayekシリーズは文章は長いが引用が長いだけなので、短時間で書いた記憶があるが、比較的に何を言っているのか分かるので載せた。

ハイエクに対する私の評価は随分と小さくなったが、ハイエクの後期作品は未だに魅力はある。
ハイエクは経済学者としては3流以下だろうが、後期作品で示した政治思想は未だに意味があると思う。
ただ、ハイエクの事実認識はかなり間違いが多いのである。
昔はネットなんぞなかったということもあるが、調べずに書いたのか、思い込みで書いたのだろう。
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2016年09月18日

Hayekを読む(その1):The Constitution of liberty


ハイエクの著作「自由の条件」(Constitution of Liberty)とは、一言でいうとアメリカのconstitutionalismについて考察した本だ。
アメリカにおけるclassical liberalismとは、constitutionalismのことといっても間違いではない。ハイエク自身は、おそらくこの本を書いた時点では立憲主義者としてのclassical liberal であったと思われる。
しかし、その後、アメリカの立憲主義の敗北を認識して、「Law,Legislation,and Liberty」を書いたというのがハイエクの後期著作のごくおおざっぱな流れである。

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2016年09月11日

豊洲移転問題について考えなおした

豊洲移転関係の都のpdf資料をいろいろと見てみた。
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/project/punflet/

遅まきながら見たのだが、なかなか面白い。
やはりこういう問題は双方の言い分を偏見なく聞かないといけない。
次のまとめサイトもある。
豊洲新市場は欠陥施設なのか?
http://togetter.com/li/1014036

今日は小池都知事がなにやら粛清するとかいうニュースがあり、なんとも穏やかでないと思っていた。問題は建物部分に盛り土がなく地下室になっているということだが、そういう工法を採用したというだけで別に問題とするようなものではないらしい。あれ自体が基礎の一部になって安定性がますという算段なのだろう。

この豊洲移転問題は、反対派がほとんど共産党系の人間なので、原発反対とおなじような雰囲気がある。
私も原発は反対なほうだが、共産党の反原発とは違うのである。
森山高至氏がこの先頭に立っていて、この人自身は共産党と直接に関係がないのかと思っていたが、やはりあるのかもしれない。w 
中沢新一と意気投合したというのはかなりやばいだろう。w
小池都知事も森山さんの反対意見にオルグされてしまったのかもしれない。

共産党は逆神なので、共産党が移転反対ということは、やはり即刻移転した方が賢明なのかもしれない。w
私も最近のレトロビンテージ趣味が昂じて、築地のボロがいいと思っていたが、やはり合理的に考えて豊洲に移転した方がよさそうだ。
もう一つのオプションとしては、豊洲に暫定的に移り、築地をその間に立て直してまた築地に戻り、豊洲はその後売り払うというのはどうかと思ったが、そこまでする意味はないだろう。w
不具合は最初はあるだろうが、おいおい直していけばいい。

もちろん、耐震偽装などがないという条件だが、耐震偽装の話もほんとかどうかは分からない。
とはいえ、たかが仲卸市場といってはなんだが、そんなものにコストをかけ過ぎだろという疑問は強い。
コールドチェーンだ、HACCPだと仕様を欲張り過ぎたのではないか。



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2016年08月28日

公共財という害悪

現代の世の中は公共財に溢れている。
だが、歴史的に見れば公共財などというものが登場したのは近代のことで、それまでは、王様の所有物であったり、誰かの私財だったりした。
不動産のことをreal estateというが、これは王(レアル)の財産という意味だ。
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2016年08月22日

帝都の面影を捨てた街

東京の建築を通して一九世紀の終わりから今に至るまでの変遷を見てみると興味深い。

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2016年08月21日

建築ツーリズム

日本の建築は1960年代に名作が多いが、この頃作られた建築が50年位たって、はやくも取り壊しの危機に瀕している。
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2016年08月20日

バスティアの「法」

昨日、久しぶりにバスティアの「法」を読みなおした。
http://libertarian.up.seesaa.net/rand/THE_LAW.pdf

自分で翻訳したものだが、なかなか翻訳も格調があっていいではないかw

バスティアは1850年に亡くなっていて、「法」は亡くなる直前に書かれたものだ。
1850年というのは、微妙な時期で近代と近代以前の境目あたりの年だと思う。
日本でいえば、江戸末期の頃か。

バスティアが批判してやまなかった、万人が万人から合法的に略奪するシステムとして今の民主主義なるものはその後も続いてきたということだ。
posted by libertarian at 10:10| 東京 ☔| Libertarianism | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

精神医学という現代の呪術

Netflixでドクターマーティンというイギリスのドラマがある。
これはイギリスの田舎町の医者として移り住んだ都会の医者の話だが、なかなかイギリスらしい大人のドラマである。このドラマは現代に対するいろいろな批判的な視点があって、製作者の知性を感じさせる。

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posted by libertarian at 07:34| 東京 ☁| Medical | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月13日

現代の医療に対する懐疑

私も歳をとったので、親しい周囲の人間も高齢になり、次々と癌になったり、入院したりという状況になった。私は現代の医療体制からして、彼らの今後を憂えざるをえない。
つくづく思うのは、現代の医療は狂っているという事実である。
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posted by libertarian at 17:53| 東京 ☀| Medical | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

反共の旗をおろしてはいけない

今のアメリカ政治はすっかり反共の旗を降ろしてしまっているが、冷戦終結までは反共の旗印のもとにアメリカはずっと戦っていた。続きを読む
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トランプはアイソレーショニストではない

ネイト・シルバーのベイズ統計理論を駆使した選挙予測が正しいとすると、トランプはかなり苦しい状況にある。
しかし、このリアルタイム予想は変動幅も大きいので、今後どうなるかは、まだ分からない。

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posted by libertarian at 14:21| 東京 ☁| アメリカ政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月03日

ヘリコプターマネー

ヘリコプターマネーは、ミルトン・フリードマンの作った寓話であるが、この話の意味は、金融政策と同時に財政政策をすることである。お金を刷るだけでは巷に流通するまでのプロセスが複雑なので、一挙にヘリコプターでばらまいて巷にカネを流通させるという思考実験だ。


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2016年08月02日

トランプのほんとの主張

藤井厳喜氏の「国家」の逆襲という本を買って読んだ。
この中で、日本のマスゴミが伝えないトランプの主張のほんとのところの具体的な内容が書かれているので、簡単にまとめておこう。
 

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2016年07月31日

トランプがクリントンを逆転した

最も予測精度が高いと思われるネイト・シルバーの米大統領選予測で、ついにトランプがクリントンを逆転した。
http://projects.fivethirtyeight.com/2016-election-forecast/?ex_cid=rrpromo

トランプ:クリントン=50.1:49.9

このペースで行くと9月までにはトランプがクリントンを大きく引き離す可能性が高い。
70%取ればほぼ逆転はできないだろう。

posted by libertarian at 09:11| 東京 ☀| アメリカ政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月27日

ネイト・シルバーによる大統領選の統計予測

ネイト シルバーの2016年大統領選の予測のページ
http://projects.fivethirtyeight.com/2016-election-forecast/?ex_cid=rrpromo

現時点では、クリントン:トランプ=52.7%:47.2%
クリントンがやや有利のようだ。

だが、この値は経時的に変化する。この1ヶ月でもトランプがかなり追い上げている。
今年の11月まではまだまだ変動するだろう。
posted by libertarian at 20:08| 東京 ☁| アメリカ政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

身を屈める虎:ミアシャイマー、チャイナを語る

ミアシャイマーがチャイナについて語っている。
youtube の自動英語字幕機能があるので、分かりやすい。w

Crouching Tiger: John Mearsheimer on Strangling China & the Inevitability of Warhttps://www.youtube.com/watch?v=yXSkY4QKDlA
posted by libertarian at 18:15| 東京 ☁| アメリカ政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミアシャイマー、トランプを語る

ミアシャイマーがトランプについてラジオで論じている。
ところどころしか聞き取れないが、やはりミアシャイマーはトランプをわりと評価しているようだ。
トランプはリベラルヘゲモニー戦略を終わらせようとしていると考えているのだろう。
一方、スティーブン ウォルトはトランプは全然リアリストではないとかなり辛口の評価だが。

Analyzing Donald Trump's Foreign Policy Agenda
Worldview
May 3, 2016
https://www.wbez.org/shows/worldview/analyzing-donald-trumps-foreign-policy-agenda/db560106-c6f5-41e0-be94-22902016fb75
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2016年07月23日

トランプ大統領のメリットとデメリット

トランプが共和党の大統領候補に指名された。
youtubeで演説を見て、さらにそのtranscriptを読んだ。
英語のヒアリングだけでは心もとないので演説原稿を読んだわけだが、英語のヒアリングができないのは単に聞き取りだけの問題ではなく、仮に聞き取れたとしてもこの英文をスピーチのスピードで頭から理解するのはなかなか大変だと思う。w

演説原稿↓
http://www.vox.com/2016/7/21/12253426/donald-trump-acceptance-speech-transcript-republican-nomination-transcript

それはさておき、日本ではトランプがメキシコの国境に万里の長城みたいなものを作ると言っているといったことばかり話題になる。しかし、そんなものは議会を通るわけがないので、どうでもいいことなのである。
だが、メキシコとの国境地帯の荒んだ犯罪多発状況はアメリカにとってほんとに深刻な事態なので、これにトランプは真正面から向き合うという宣言と受け止めるべきだ。
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posted by libertarian at 09:42| 東京 ☁| アメリカ政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月21日

誰にも正解のわからない問題への対処法:Problems nobody knows the correct answer

世の中には正解はあるだろうが、その正解が誰にも分からず検証も不可能という問題は沢山ある。
#検証不可能というのは原理的にとどまらず現実的に検証が不可能というのも含む。

例えば、放射能の安全性問題は、福島第一原発事故以来、喧しい言い合いが起こっているが、この問題はまさに個人には検証不可能な問題である。専門家であっても放射能の安全性に関して、放射性物質の体内被曝の問題を含めて確かなことを言える人は今のところいない。こういうのは実際の経験例から判断することなので、その手のデータがほとんどない状態ではいわゆる専門家にも誰にもホントのところは分からんのである。これは長い時間をかけて臨床結果を統計的に分析することでしか判断できない。

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トルコは今後どうなるか?

トルコのクーデターで、エルドアンはまさに独裁者としての地位を固めつつある。戒厳令下で法の支配の全くない状態になっているようだ。エルドアンのようなイスラーム主義者にとっては、もともと世俗主義の産物でしかない国家の法律など糞食らえといったところだろう。エルドアンはこれを好都合としてトルコのイスラーム回帰を加速するのは間違いない。
もとよりエルドアンはいままでも出所不明の莫大な資金を使って大宮殿を作るなど既にやりたい放題の独裁者となっていた。
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みみっちい日本のネット

ネットは未だに指数的に拡大しているが、ここ10年位をみるとどんどん一極集中化が起こっているように見える。Googleに独禁法を適用しようとかヨーロッパはしているようだが、うまくいかないだろう。
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2016年07月19日

ミアシャイマーによるヨーロッパ安全保障体制の分析:Defining a new security architecture for Europe that brings Russia in from the Cold

ミアシャイマーの論文"Defining a new security architecture for Europe that brings Russia in from the Cold"を読んだ。
これも今年2016年6月に発表された論文なので新しい。
http://mearsheimer.uchicago.edu/pdfs/Military%20Review.pdf

内容を簡単に紹介しておこう。
#詳しく知りたければ、ミアシャイマーの上記論文を参照のこと。ミアシャイマーの英語は非常に平易なので読みやすい。

この論文で、ミアシャイマーはヨーロッパを巡る情勢を1990-2008と、2008-現在までの2つに分けて論じている。2008年までのヨーロッパ情勢は実に安定していた。
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2016年07月18日

リベラルヘゲモニーからオフショア・バランシング戦略へ:Back to Offshore Balancing starategy from liberal hegemony strategy

ジョン ミアシャイマーとS.ウォルトの最新の共著論文"The case for Offshore Balancing"を読んだ。
フォーリン・アフェアーズに載った論文である。
http://mearsheimer.uchicago.edu/pdfs/Offshore%20Balancing.pdf

この論文は次期政権に向けて書かれた内容と言えるだろう。ミアシャイマーとウォルトは、ソビエトが崩壊した冷戦以降のアメリカのliberal hegemony戦略から、アメリカの伝統的な国際戦略ともいえるoffshore balancing戦略への転換を唱えている。

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教育と医療:The Worst 2 system

教育システムと医療システムは近年に肥大化したものだが、この2つは現代の最大の問題とも考えられる。
結論からいえば、この2つは福祉国家を標榜する国家の法律体系に組み込まれているために巨大な利権システムと化しており、何人たりともそこから逃れることは難しい。
この2つを真っ向から批判したのが、哲学者イワン イリイチであった。

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